こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
「介護福祉経営」という資格をお聞きになったことはありますか?
聞いたことないですね!
介護福祉士とは違うんですか?
似ていますが、違います。
経営士と名前のつく通り介護福祉の経営知識や人材マネジメント等に関する民間資格になります。
なんだか難しそう…
介護に経営の知識が必要なのですか?
はい!介護にも経営の知識が求められる時代です。
なぜなら安定的な経営こそが利用者様に対して安心・安全なサービス提供を継続でき、介護職員の資質向上につながるからです!
介護の資格は、介護福祉士・介護支援専門員(ケアマネジャー)・社会福祉士等さまざまな資格がありますが、この介護福祉経営士は、介護福祉の経営を担う専門職を育成するための資格になります。
今回は、介護福祉経営士についてご紹介させていただきます。
- 介護事業の運営・経営に興味がある方
- 現在、管理職として勤務されている方
- 将来的に独立開業を考えている方
介護福祉経営士とは?
2013年に一般社団法人 日本介護福祉経営人材教育協会という団体により設立されました。
介護福祉の経営を担うスペシャリストとしての知識を学ぶことができます。
介護福祉経営に関する法制度、財務会計、リスクマネジメント、コンプライアンス、人材育成など多岐にわたる知識を修得し、かつ、実務の現場において広くその知識・経験を発揮できる、「介護福祉分野の経営」を担う専門職です。
現代の超高齢社会における介護福祉事業は、21世紀の最大成長産業と呼ばれています。そのなかで、より良質なサービスを創出するためのイノベーター(革新者)としての役割を担うのが「介護福祉経営士」です。
安定した介護福祉事業経営を実現し、より良質な介護福祉サービスを提供すること、さらに介護保険だけではカバーできない地域ニーズに対応する新しいサービスを開発するなど、介護福祉を基盤とした改革を進めるために、「介護福祉経営士」が果たす役割は非常に大きいといえます。
http://www.nkfk.jp/concept.html 日本介護福祉経営人材教育協会より引用
試験内容
資料請求やWEB説明会なども開催されております!
介護福祉経営士のホームページを参照ください。
介護福祉経営士には1級・2級の2つの等級があります。
2級では介護福祉経営の基礎的な知識を学べ、1級ではより実践的な知識を得ることができます。
全40問/60分
「介護福祉経営学基礎Ⅰ」
・介護福祉政策概論
・介護福祉経営史
・介護福祉関連法規
・介護福祉の仕組み
・高齢者介護と介護技術の進歩
・介護福祉倫理学
「介護福祉経営学基礎Ⅱ」
・医療を知る
・介護報酬制度/介護報酬請求事務
・介護福祉産業論
・多様化する介護福祉サービス
全50問/80分
「介護福祉経営学実践Ⅰ」
・介護福祉経営論
・介護福祉コミュニケーション
・事務管理/人事・労務
・介護福祉財務会計
「介護福祉経営学実践Ⅱ」
・組織構築・運営
・介護福祉マーケティングと経営戦略
・介護福祉ITシステム
・リハビリテーション・マネジメント
・医療・介護福祉連携とチーム介護
・介護事故と安全管理
・リーダーシップとメンバーシップ、モチベーション
「総合問題」
・社会保障に関する時事問題等
受験資格・受験方法
- 2級の受験資格は、年齢・学歴・国籍などは特にありません(成年後見人・補佐人でないこと)。
- 1級の受験資格は、介護福祉経営士2級であること(正会員であること。後見人・補佐人でないこと)。
受験方法は、CBT方式となっております。
Computer Based Testing(CBT) とは試験における工程を全てコンピュータ上で行う事、およびそれを行うサービスの事である。
1986年に教育試験サービス(ETS)による大学生の能力別クラス編成用のテストに於いて使用された事例が最初とされている[1]。現在では、アメリカの医師国家試験やイギリスの運転免許試験のような公的な試験、 日本では医学部、歯学部、獣医学部、薬学部6年制課程の学生の実務実習前の学力テスト他[2]、CCNAのようなベンダー資格などさまざまな分野で使用されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Computer_Based_Testing Wikipediaより引用
コロナ禍で注目されている試験方法になります。
有名なものだとITパスポートの試験などもCBT方式となっています。
試験を受けるためには【J-Testing】への登録が必要になります。試験会場や日時を指定でき、受験をすることができます。
テキスト
「介護福祉経営士」資格認定試験に対応した推薦テキストを紹介します。
介護福祉経営士テキストシリーズは、「介護福祉経営士」の学科試験科目に準拠しています。
介護・福祉経営に必要な知識を体系的に修得できる『介護福祉経営士テキスト(基礎編Ⅰ、基礎編Ⅱ、実践編Ⅰ、実践編Ⅱ)』シリーズ(全21巻、発行:日本医療企画)。介護・医療の現場、教育現場、経営の実務に携わり、各分野の第一線で活躍する執筆陣によってまとめられた本シリーズは、本協会の「介護福祉経営士資格認定試験」推薦テキストとして採用しています。
http://www.nkfk.jp/shikaku_text.html 日本介護福祉経営人材教育協会 推薦テキストより引用
2級の出題範囲の基礎編Ⅰ・Ⅱのテキストが全10冊で24,100円になります。基礎編Ⅰのみで16,500円、Ⅱのみで11,000円となっております。全巻セットは21巻で50,290円です。
テキスト自体は高額ですが、内容などの充実性は高いので推薦テキストとしては満足のいく仕様となっています。
介護経営などの初学者の方にはオススメなテキストです。
介護福祉経営士の将来性
介護技術や相談支援のスペシャリストはお聞きしますが、介護福祉経営のスペシャリストはあまり聞くことはないですよね。
介護福祉に経営が必要なの?と思われるかもしれませんが、結論から言うと絶対的に必要です。
なぜなら、介護の事業所や施設は多岐にわたる分野の事業形態もさることながら、その数は増加傾向にあります。
その中で選ばれる事業所・施設を経営し、利用者様への質の高いサービスの提供や介護職員の労務管理や待遇改善・人材確保を進めることが重要な任務です。
また、介護事業は公的なサービスであり介護保険法に則った運営をしなければなりません。そのために必要な法知識、事業所・施設の経営発展をするための人材マネジメント、財務会計、コンプライアンスなどの専門知識が必要です。
そのため、介護事業を運営していく上では、やはり介護福祉の経営のスペシャリストの存在が欠かせません。
おわりに
介護福祉に関わる資格として、大変興味深い資格です。
これからのキャリアアップや独立開業を目指している方には大変オススメです。
実際、この記事を書いている私も2級の基礎編10巻セットのテキストを購入しました。今後は、資格取得までの道のりやどのように勉強をしているのかも発信して行きたいと思います。
介護業界での働き方も現場のみではなく、こういった経営視点でのお仕事も大変重要な役割を持っています。介護福祉経営のスペシャリスト「介護福祉経営士」を目指してみませんか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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