こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
はじめて介護のお仕事をされる方にオススメな資格として、「介護職員初任者研修(以下:初任者研修)」があります。
介護の基礎的な「知識」と「技術」を学ぶことができるため、介護職への入門資格と位置付けられています。
介護職へ転職をされる方はもちろん、家族の介護を行うための知識を深めることを目的に資格取得をされる方もいらっしゃいます。
初任者研修はこんな資格
年齢・学歴も必要なく、どなたでも受講をすることができます。
「介護の基礎的な知識・技術を習得すること・介護業務を実践する上での考え方やプロセスを身につけることを目的にされており、介護職の入り口と位置付けられている資格です」。
資格取得までには、130時間の研修を受講し、受講後の筆記試験をクリアすることで資格を取得することができます。
この筆記試験では、落とすための試験ではなく修了評価をするためのものです。
万が一、不合格になった場合でも追試制度があり合格することで修了証がもらえます。
どんな研修を行うの?
初任者研修では、9科目の研修をおこないます。
研修科目 | 研修時間 |
---|---|
職務の理解 | 6時間 |
介護における尊厳の保持・自立支援 | 9時間 |
介護の基本 | 6時間 |
介護・福祉サービスの理解と医療との連携 | 9時間 |
介護におけるコミュニケーション技術 | 6時間 |
老化の理解 | 6時間 |
認知症の理解 | 6時間 |
障害の理解 | 3時間 |
こころとからだのしくみと生活支援技術 | 75時間 |
振り返り | 4時間 |
合計時間 | 130時間 |
研修の受講は、「通信コース」か「通学コース」を選択することができますが、演習がメインとなるため通信コースでも通学が一定時間必要になります。
費用の目安はどのくらい?
およそ、「2万円〜12万円ほど」の費用がかかります。
研修を開催しているスクールや通信・通学コースにより費用の違いがあります。
通学であると、全ての研修に講師の方が必要になるため費用は少し高めに設定されています。また、スクールを開校している地域も関係してきます。スクールが多い地域では価格競走もあり、費用を低く設定していることがあります。
費用の高低はありますが、その他にも通学にかかる交通費も重要です。
スクールの場所によって、かかる交通費も変わってきますので自宅から近い場所などで受講することが望ましいです。
資格取得までの期間はどのくらいかかる?
通えるペースにもよりますが、「最短1ヶ月〜4ヶ月」が目安になります。
お仕事をされている方や子育てをされている方ですと研修を受けられる時間も限定されてしまうため、受講期間は長くなってしまいます。
短期集中で週4日の研修に参加できるようであれば、約1ヶ月ほどの期間で資格取得をすることができます。
初任者研修では、土・日曜日に開講しているコースや平日の夜間コースなどもありますので、ご自身のライフスタイルに合わせた受講ペースで選びましょう。
どんなスクールを選べばいいの?
初任者研修を開講しているスクールは、大手から小規模事業者と多岐に渡り数も多いですが、ご自身の通える場所・かけられる費用・研修後の就業サポートを受けられる等の条件を考えて選びましょう。
スクールの数は多いので、どこを選べば良いか迷いますね。
どのスクールが良いのか迷っているときは、「資料請求サイト」を活用してみましょう。費用や場所などの情報を一括で資料請求することができるので便利です。
どちらのサイトも簡単に資料請求をすることができます!
初任者研修を取得するメリット
介護の現場では、訪問介護における身体介護を行う場合以外では、無資格の方でも就業することができます。
しかし、初任者研修を受講している方としていない方では介護知識や技術に差が生まれてしまいます。
急に介護の現場に立つことが不安な方、キャリアアップを目指したい方にはぜひ取得していただきたい資格です。
転職・就職先の選択肢が広がる
無資格の方でも転職・就職をすることはできますが、募集要件に「初任者研修以上」を求められることがあります。
介護における一定の知識・技術を学んでいることから、採用担当者も安心してご利用者様の援助をお願いすることができるので無資格者の方と比較すると採用が有利になります。
また、施設・在宅介護などの枠にとらわれず全国どこでも生かせる資格であるため求められる人材であるといえます。
就業可能な選択肢として訪問介護も視野に入れて求職活動が行えるのも大きいですね。
無資格者と比較すると給与が高い
無資格者との大きな違いは給与面にもあります。
介護の職場では、「保有している資格に対して手当」が支給されますので、必然的に給与に差が生じてきます。
保有資格 | 平均月給 令和2年2月現在 |
---|---|
初任者研修 | 301,210円 |
保有資格無 | 275,920円 |
この給与額は、介護職員処遇改善加算を算定している事業所のものになりますので、勤務先によっては変動してきます。
キャリアアップを目指せる
介護職でのキャリアアップを目指している方ですと、初任者研修を修了し、介護福祉士実務者研修を受け、国家資格の介護福祉士・認定介護福祉士までの足掛かりとなる資格でもあります。
資格所持だけで評価されるわけではないと思いますが、初任者研修は介護の免許証のようなもので基礎的なことから学んでいくことで地道に地盤を固めておくことをお勧めします。
介護の知識を家族への介護に生かせる
初任者研修で学ぶ項目は、仕事だけでなく将来的にご家族に介護が必要になったときにも役立ちます。
介護技術のみではなく、「介護のサービスなどの知識は日常生活で学ぶ機会ははほぼないと思います」。
いざ介護が必要になったときに調べるより実際に研修で学んだことや経験したことが活かされます。
現場での介助などに自信が持てる
事前知識がなく、いきなり介護を行うことは難しいことですし、ご利用者様への援助の不安要素にもなり兼ねません。
初任者研修で、介護の基礎知識や技術を習得してから現場に入ることで介護を行う側も受ける側も安心した状態で援助を行うことができます。
特に高齢の方のお身体の状態観察や認知症を抱えている方の介助は専門的な知識を有しますので、事前の学習は必須です。
実務者研修の免除科目がある
介護福祉士の受験に必要な「介護福祉士実務者研修」の受講をする際に免除科目があります。
初任者研修で学んだ130時間の項目が免除されるため、初学で実務者研修を受ける方より研修時間の短縮ができます。
介護福祉士実務者研修では、450時間の研修時間を要しますが、そこから130時間の研修が免除される形になります。
まとめ
初任者研修では、介護の基礎的な知識・技術を学べるため介護職を目指している方にはオススメです。
費用面に関しては、開講しているスクールのキャンペーンを利用することで費用を抑えることもできます。
その他にも「教育訓練給付制度」や「介護職員資格取得支援事業」の対象となりますので、この制度を活用してみるのもよいかと思います。
また、最近ではコロナ禍のため、仕事を廃業せざるおえない方に「介護職」が注目されております。
もともと、介護業界自体が人手不足で深刻な状態であるため、働き口もあり再就職先とされる方も多いです。
その他にも、介護の直面する大きな問題として、近い将来に「2025年問題」が迫ってきています。
日本で一番人口の多い団塊世代(1947~49年生まれ:ベビーブーム)の方、約800万人が75歳以上となるものです。
考えられるリスクとして高齢者人口(65歳以上)が3650万人となり認知症高齢者や単身世帯が急増することが予想されています。
2025年問題にともなう介護職員の人材確保は急務ですが、圧倒的に人材が不足している状態が続いています。
介護職の数でいえば「約250万人程度の人員が必要と見込まれておりますが、現在では215万人となっており、35万人程度の介護職員が不足をしている状態です」。
そのため、介護職員の増員はどの事業所も急務であり就職先も多くあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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