こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
訪問介護でお仕事されている方は、介護福祉士の資格や実務者研修を修了すると会社から「サービス提供責任者(以下、サ責)」になりませんか?
このように声をかけられることは多いのではないでしょうか?
もしくは、異業種から転職をされた方でも、「実務者研修を修了している」ためサ責にならないか?とのお誘いはよくあります。
純粋に現場(サービス)が好きなので、このままヘルパー業務に専念される方もたくさんいますが、サ責をやってみたい!という方に向けた記事になります。
私は、サ責の経験がまだ8年ほどですが、実際に職場で実践してみて良かったこと・悪かったこともふまえてお伝えできればと思います。
「介護のコタローブログ」では、サービス提供責任者の業務内容についての記事もあります!
サ責になったら「まず押さえておきたいこと」
新任サ責のときは右も左もよく分からない状況ですが、まず押さえておきたいこと3つを挙げます。
以上、3点が押さえておきたいポイントになります。この内容を掘り下げていきます。
在籍しているヘルパーさんの把握
職場にどのようなヘルパーさんが在籍をしているのかを把握しておきましょう。
ヘルパーさんの顔・名前・得意な仕事の分野などを把握しておくと、お仕事の依頼をスムーズに行うことができるためです。
また、ヘルパーさんが事業所に来所した際には積極的に挨拶をしましょう。
顔馴染みの関係を築いておくことで、お互いに仕事の相談などもすることができるので重要です。
サ責は責任者として、ヘルパーさんより上役となりますが、現場経験や介護技術など自身より優れている先輩がたくさん在籍しています。
もちろん年齢も上の方もいますので、上から感を出してしまうとコミュニケーションがうまく取れず職場での空気も悪くなってしまうこともありますので、注意が必要です。
担当する利用者様の情報を把握
サ責になると、担当の利用者様を持つことになります。
担当する利用者様の情報をしっかりと把握しておきましょう。
前任者が作成した「個人ファイルや支援経過」をみて情報を把握します。確認する項目としては以下になります。
- 身体状況
- 既往歴
- 家族構成
- 生活歴
- ケアプラン
- サービス内容
- サービスに入っているヘルパーさん
以上のことを確認しておきます。
担当を持つと、サービスの連絡調整や担当者会議への参加など、外部の方々ともかかわる機会も増えてきます。
そのため、事前に情報の把握をしておかなければ話について行くことができません。
担当件数は、新任の頃は5件ほどかと思いますが、いきなり20件程度の件数を持つこともあります。
実際は、職場の状況次第になると思いますので、事前に「はじめは何件くらいの担当件数をもつのか?」を確認しておきましょう。
サ責の業務内容をひと通り把握
サ責の業務内容はサービスを行うことから書類作成、ヘルパーの育成など多岐にわたります。
一度に全部を行えるようになるのは難しいので、まずは1日のタイムスケジュールや仕事内容を把握することから始めます。
サ責の仕事内容としてあげられるのは
- 訪問介護計画書の作成
- 担当者会議への参加
- アセスメント
- モニタリング
- シフト作成
- 新規の受入
- 連絡調整
- 研修開催
などがあります。
これだけの量を覚えるのは難しいので、まずは事業所の先輩サ責をマネしてみましょう。
そして、良いところを「とことん吸収」します。
計画書の作成やモニタリングでは、どのように書いているのか?連絡調整や新規の受け入れのときには、どのように動いているのかを全てマネしちゃいましょう。
自分には自分のやり方があるという気持ちはわかりますが、まずはマネをして徐々に自分の個性を出していきましょう。
【新任サ責】職場で実践して良かったこと・悪かったこと
サ責業務の中で色々と試行錯誤を繰り返して仕事をしてきましたが、8年間の経験則から実践して良かったこと・悪かったことを挙げます。
色々な失敗をして少しずつ仕事に慣れていきました。
個人的にサ責の仕事で大変だと思うのが、
- 書類作成とサービスをバランス良くおこなうこと
- ヘルパーさんへの指示出しの仕方。職場内でのコミュニケーション
この2点です。
書類作成とサービスをバランス良くおこなうこと
私の体験談ですが、サ責になって1〜2年ほどは、売上アップを目的にサービスにばかり注力しすぎてしまい、書類作成が追いつかない状況が続いていました。
朝から夕方までサービスをビッシリ入れており、定時以降に書類作成をはじめる…と、いった状況です。帰宅するのはよくて21時や深夜になってしまいました。
当時は、仕事が楽しくて何の苦労も感じておりませんでしたが、そんな無理な働き方をしていたら体調を崩してしまいました。
結果、休みを取るようになり、サービスには入れない・書類作成もできないなど利用者様、外部、職場に迷惑をかけることになってしまいました。
体調を崩してからは、働き方を考え直し「過度なサービスは入れない」、「休みはしっかり取る」の2つを念頭におき仕事をすることでバランスをほどよく保てています。
ヘルパーさんへの指示だしの仕方。職場内でのコミュニケーション
私がサ責になったのは、22歳の頃でした。
職場はほぼ年齢が上の方で、そして同年代の職員もいませんでした。
先輩サ責には、色々と相談をすることができる環境であったので良かったですが、問題は「ヘルパーさんへの指示出し」です。
年齢が上の方が多く、サービスのことや利用者様からのクレームなどについてのお話をするときに相手に気を使いすぎて、伝えたいことをあいまいな表現で伝えてしまうことが多かったです。
結果、「コタローさんからの指示があいまいなので、どんなサービスを行えば良いのかわからない!」とお叱りを受けることがありました。
現場を混乱させてしまうのは大問題なので、それ以降は先輩に学び「伝えたいことは簡潔に話す」ことにしました。
私の場合は、「責任者」としての自覚が足りなかったと反省をしています。
年齢が下でも、伝えたいことはしっかりと伝えることで、逆に相手も納得してくれることが多くなりました。
サ責を長く続けるためには「ルーティン化」をすること
サ責の業務は変則的です。
利用者様の突然の体調不良や急に退院になってしまうためサービスの調整が必要な場合があります。
しかし、変則的な仕事内容でもルーティン化してしまえば問題ありません。
変則的な仕事内容をいかにしてルーティン化するかが重要です。
各業務後ごとに、自分マニュアルを作成しましょう。
新規の利用者様が入ってきた、計画書を作成する手順、連絡調整の方法などなど、自分の効率の良いやり方を探しメモしましょう。
新任の頃は大変な苦労をすることもありますが、自分マニュアルを作成し、積み上げて行くことでルーティン化へと繋がります。
まとめ
サ責は、やりがいがあるお仕事ですが、実際はなり手がなかなか見つからないのが実情です。
どんなお仕事でも大変ですが、訪問介護のサ責もたしかに大変です。
しかし、やり方次第では大変なお仕事もルーティン化できるため、資格を取得された方や興味がある方は、ぜひ一度サービス提供責任者として働いてみませんか?
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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