こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
グループホームをご存知でしょうか?
正式な名称は「認知症対応型共同生活介護」と言い、地域密着型サービスに分類されます。このグループホームは、名前の通り認知症を抱えている方が共同生活を送る施設になります。
入居定員がひとつのユニットで5人〜9人までと少人数であり、家庭的な生活環境が整えられ「ご自宅で過ごしているような環境」になっていることや「認知症ケアの専門スタッフ」から介護を受けられるところが特徴です。
では、認知症を抱えている方や介護をされているご家族はどのような理由でグループホームへの入居を検討されているのでしょうか?
親の認知症が進んできて施設の入所を検討しているのですが、住み慣れた地域で生活しないと不安感から余計に認知症が進んでしまうかもしれない…
大きな施設だと、たくさんの方がいて混乱してしまうので、顔馴染みの方がいつもいてくれたら親も安心して生活してくれると思うのですが…
認知症に理解のあるスタッフから介護を受けたい。自分でもどうしていいか分からなくなる時があって不安なんです。
このようなお悩みを抱えて、グループホームへの入所を検討されています。
今回は、グループホームについてご紹介をさせていただきます。
グループホームとは?
認知症を抱えている方が、5〜9名(1ユニット)の少人数で暮らす施設になります。
1つの施設では、最高2ユニット(18名)までとなっており、入居するお部屋はプライバシーが保たれるよう個室や準個室が主となっております。
また、他の入居者の方と交流できる共有スペースの設備もあります。
人員配置では、認知ケアの専門スタッフが24時間対応で介護をしてくれるため、入居者様の個々の生活スタイルに合わせた援助を受けることができ認知症の進行を緩和する効果も期待できるところも魅力です。
グループホームは、地域密着型サービスという特性から、地域に開かれた施設となります。
認知症に関わる情報発信や地域住民との交流も大事な機能のひとつです。その中でも認知症カフェやサロンをお聞きになったことがある方もいらっしゃるかと思います。
グループホームの特徴・サービス内容とは?
少人数での共同生活のため、個々の生活スタイルが重視され自宅で暮らしているような雰囲気が特徴です。
グループホームでは、日常生活上のお世話(入浴、食事、排泄の介助)やレクリエーション、機能訓練なども受けることができます。その他にも専門スタッフと食事を作ったり、洗濯・掃除・買物などの日常家事なども共に行ないます。
入居要件
入居をするためには、いくつかの要件を満たす必要があります。
- ✅要支援2〜要介護1以上が必要。
- ✅施設がある住所地に住民票がある方。
- ✅認知症診断を医師より受けている方。
- ✅概ね身辺の自立ができている方。
以上の要件が必要となります。
グループホームは、「地域密着型サービス」であるため、施設所在地の自治体に住民票がある方が入居対象となります。
そのため、別自治体にお住まいのご両親を子の暮らす自治体の施設に入ってもらおうと思っても入居ができない場合がありますので、確認をしてみてください。
入居に関しては「認知症の診断書」が必要になりますので、かかりつけの医師にご相談ください。
また、施設では概ね自立した生活を送ることに支障がない方を対象としているため、介護度が重くなり寝たきり状態になったり、医療依存度が高くなることで施設での生活が難しくなる場合があります。
グループホームでは、医療職の配置が義務となっていないため、医療ケアが必要な方は対象となり得ないこともありますので注意が必要です。
人員配置は?
常勤の管理者が1名、計画作成者(ケアマネージャーなど)が1名、日中は、入居者様3名に対し1名以上の介護職員(駐在)を配置することとなっております。夜勤では1名以上配置しなければなりません。
看護師の配置は義務付けられてはいませんが、近年の状況から鑑み配置を行う施設もあります。
設備は?
居室は、個室・準個室となっており7.43㎡以上となっております。その他にも食堂や談話やレクリエーションが行える共有スペース、浴室、キッチンなどが整備されています。
グループホームに入居するメリット・デメリットは?
認知症を抱える方が共同生活をするグループホームのメリット・デメリットをご紹介します。
- 少人数での生活であるため、個々の生活スタイルに柔軟に対応できる。
- 認知症ケアの専門スタッフから介護を受けることができる。
- 共同生活や他者とのコミュニケーションを図り認知症の進行を緩和できる。
- 居室が個室・準個室のためプライバシーが確保されている。
- 住み慣れた地域で日常生活を送ることができる。
大きなメリットとして、住み慣れた地域でご自身の行える家事など、役割を持ち心身機能を維持することで認知症の進行を遅らせ緩和できるところです。
少人数での共同生活ですので、落ち着いた空間や雰囲気があり顔馴染みの入居者やスタッフとの交流が図れることも魅力のひとつです。
- 医療依存度が高くなる、寝たきり状態になると退居となり得る。
- 医療職の配置が義務ではないため、医療ケアが必要な方は入居が困難。
医療的なケアが必要になった場合や寝たきりとなってしまうとグループホームでの生活が難しくなります。
医療職の配置がされていない場合やより高度な医療が必要な場合は他施設への転居も検討しなければなりません。
グループホームの費用はどのくらいかかる?
毎月かかる費用は「介護サービス費」と「日常生活費」になります。また、施設により入居一時金がかかる場合もあります。
介護サービス費は、「介護保険適応になるため介護度や負担割合、ユニット数に応じて金額が変動」してきます。
また、日常生活費の内訳は「賃料、食材料費、オムツ代、日用品、理美容代、レクリエーションなど」にかかる費用になります。
入居時には、入居一時金(敷金のようなイメージです)がかかります。
この金額も施設によりかからない場合や100万円ほどかかることもありますので、見学や問い合わせ時にはよく確認をしておくことをお勧めします。
ひと月のご利用料金を全て合わせると「12万円〜18万円ほど」が相場となっています。
まとめ
今回はグループホーム(認知症対応型共同生活介護)のご紹介をさせていただきました。
認知症を抱えている方や介護をされているご家族にとって、住み慣れた地域で暮らしていけることの安心さや専門スタッフによる介護を受けることができるグループホームはとても魅力的だと思います。
入居を検討される場合は、担当のケアマネージャーや近隣の地域包括支援センターなどに相談しましょう。
また、施設により金額やスタッフの対応なども変わってきますので、見学をし実際に住み始めた場合を想定したり、ご本人にあった生活を送れるのかを見極めることも必要になってきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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