こんにちは!コタローです(@kotaro_kaigo_v)
介護福祉士国家資格を目指している方は、この「介護福祉士実務者研修(以下:実務者研修)」の受講が必須になります。
介護の入門資格「介護職員初任者研修」と比較すると、より専門的な知識を学べる研修となっており、幅広い利用者様に対する基本的な介護知識・技術を身につけることができます。
また、研修を通じて今後の制度改正や新たな課題・技術・知見を自ら把握できる能力の獲得を目的としてカリキュラムの見直しが図られました。
今後迎える2025年問題をはじめ、超高齢社会となった現在には介護人材の確保や資質向上を図り質の高いサービスを安定的に提供することが求められているおり、注目されている資格です。
実務者研修はこんな資格です!
受講資格には「年齢や学歴、資格の有無など」の要件はなく、どなたでも受講できます。
幅広いご利用者様に対する援助を行うことができるようカリキュラムが組まれています。中でも医療的ケアでは、痰の吸引や経管栄養などの医行為を学ぶことができ、より専門的な介護知識・技術の獲得ができます。
初任者研修と同じく、どなたでも受講をすることはできますが、介護の基礎的な知識・技術を学びたい方には初任者研修の受講からすることをお勧めします。
また、異業種からの転職をお考えの方で実務経験がない方でも受講することができるので、キャリアチェンジをお考えの方にはお勧めな資格といえます。
どんな研修を行うの?
初任者研修では、9科目の研修を行いますが、「実務者研修では20科目」を受講します。
さらに専門的な知識を学び、特に医療的ケアに関しては痰の吸引や経管栄養の講義や演習を行います。
保有している資格により、研修項目が免除となり時間数を短縮することができます。
実務者研修の科目 | 研修時間 | 初任者研修 免除される科目 | ヘルパー1級 免除される科目 | 介護職員基礎研修 免除される科目 |
---|---|---|---|---|
人間の尊厳と自立 | 5時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
社会の理解I | 5時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
社会の理解II | 30時間 | ◯ | ◯ | |
介護の基本I | 10時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
介護の基本II | 20時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
コミュニケーション技術 | 20時間 | ◯ | ◯ | |
生活支援技術I | 20時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
生活支援技術II | 30時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
介護過程I | 20時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
介護過程II | 25時間 | ◯ | ||
介護過程III (スクーリング) | 45時間 | ◯ | ◯ | |
発達と老化の理解I | 10時間 | ◯ | ◯ | |
発達と老化の理解II | 20時間 | ◯ | ◯ | |
認知症の理解I | 10時間 | ◯ | ◯ | |
認知症の理解II | 20時間 | ◯ | ◯ | |
障害の理解I | 10時間 | ◯ | ◯ | |
障害の理解II | 20時間 | ◯ | ◯ | |
こころとからだのしくみI | 20時間 | ◯ | ◯ | ◯ |
こころとからだのしくみII | 60時間 | ◯ | ◯ | |
医療的ケア | 50時間 | |||
実務者研修 受講時間数 | 450時間 | 320時間 | 95時間 | 50時間 |
費用の目安はどのくらい?
保有している資格により、費用が変わってきます。
資格取得までの期間はどのくらいかかる?
「実務者研修の受講時間は無資格の方で450時間」となり、初任者研修の130時間と比較すると320時間の差があります。
保有資格により、研修科目の免除を受けることができます。
初任者研修をお持ちの方は、4ヶ月程度。「介護職員基礎研修」をお持ちの方ですと、1ヶ月程度。「ヘルパー1級」を所持されている方は2ヶ月ほどの期間が必要です。
無資格の方は、標準で6ヶ月の期間がかかります。
介護福祉士国家試験を受験される方ですと、毎年8月から9月にかけて受験申し込みがありますので、期間に間に合うように計画的に受講することが必要です。
どんなスクールを選べばいいの?
実務者研修を開講しているスクールは、大手から小規模事業者と多岐に渡り数も多いですが、ご自身の通える場所・かけられる費用・研修後の就業サポートを受けられる等の条件を考えて選びましょう。
スクールの数は多いので、どこを選べば良いか迷いますね。
どのスクールが良いのか迷っているときは、「資料請求サイト」を活用してみましょう。費用や場所などの情報を一括で資料請求することができるので便利です。
どちらのサイトも簡単に資料請求をすることができます!
実務者研修を取得するメリット
初任者研修と比較すると、より専門的な介護知識・技術の獲得ができることはもちろん、「介護福祉士の受験資格になること」が最大のメリットです。
また、資格取得をすると就職先も多く在宅・施設問わず求められる人材となります。
今後、現場でのリーダー職やケアマネージャーなどへキャリアアップを目指す方にはぜひ取得していただきたい資格になります。
介護福祉士の受験資格になる
介護福祉士を取得するまでには実務経験3年(実働日数540日以上)と「実務者研修を修了」することで受験資格が得られます。介護福祉士国家試験(筆記)に合格し資格登録をすることで介護福祉士と名乗ることができます。
介護福祉士は、介護職のエキスパートです。新人介護職員の育成や利用者様へのサービスコーディネート、事業所運営を担います。
医療的ケアを学べる
医療行為である、痰の吸引や胃ろうの経管栄養を学ぶことができるカリキュラムがあります。
今後は、在宅・施設介護問わず必要なスキルになってくるため重要な科目です。※実際の現場で吸引などを行う場合は、実地演習などが必要です。
キャリアアップを目指せる
介護福祉士を取得したのちには、ケアマネージャーや認定介護福祉士などの上級資格に挑戦し、キャリアアップを目指すことができます。
サービス提供責任者になれる
訪問介護の人員配置には、「サービス提供責任者が必須」です。
サービス提供責任者は、サービスのコーディネートやヘルパー育成、研修の開催、営業活動などの事業運営を任される重要なポストです。
以前は、ヘルパー2級や初任者研修の経験が3年以上の方でも担うことが可能でしたが、現在は介護福祉士・実務者研修・基礎研修の修了が必須となっています。
訪問介護では、特にサービス提供責任者のなり手が少ないため、実務者研修を修了されている方は重宝されます。
まとめ
初任者研修と比較すると、医療的ケアや援助に対する知識や技術を深く学ぶことができます。
資格を取得することで、幅広い介護に携わることができるためキャリアアップを目指している方にはお勧めしたい資格になります。また、待遇面でも有利になりますので、気になる方は「実務者研修」の資格取得を目指してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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