こんにちは!コタローです(@kotaro_kaigo_v)。
サービス提供責任者には、重要な業務としてアセスメントがあります。
アセスメントってそんなに重要ですか?
日頃のケアの方が重要だと思います!
もちろんケアも大事です!しかし、そのケアを適切に行うことができるようには、しっかりとしたアセスメントが重要です。
今回は、アセスメントの項目や手順も含め、重要性についてお話をさせていただきたいと思います。
アセスメントとは?
【課題分析】と訳され、情報収集と分析を行います。
導き出された課題点などをもとに、どの部分に・どんな援助が必要なのかを解明した上で、ご利用者様にサービスが提供されるという流れです。
ひと言で課題分析と言ってもその範囲は広く、厚生労働省が示している「課題分析標準項目」という23項目からなる事項の聞き取りを行い、その結果を元に課題の分析を行います。
使用する書式などに関しては、基本的な書式はなく課題分析標準項目が網羅できているものであればどのような書式を使用しても大丈夫です。事業所が所在する市区町村によっては、ホームページでアセスメントの書式を提示してくれているところもありますので、ご確認ください。
アセスメントに関する23項目は以下になりますが、とても長いので確認したい方はプルダウンからご覧ください。
以上の23項目から構成されております。
この、課題分析標準項目に定められている23項目以外でも追加してお聞きする必要があります。
標準項目は、あくまで目安であって、そのご利用者様個人によって生活環境なども変わってくるので、必然的に聞き取り項目も増えます。
アセスメントはなぜ重要なのか?
ケアを行うことが重要でしょ!
そう!ケアは重要です!
でも、そのケアは真に必要な部分に提供されているのでしょうか?
どういうこと?
アセスメント(課題分析)を行ない、仮説を立て検証をすることでサービスに繋がる根拠を導き出しすことができます!
「アセスメント」を行うことで分かることは
- ご利用者やご家族がどのような思い・希望があるのか
- どの程度の身体能力があるのか
- どの部分に困っていて、どのような援助が必要なのか
- どの程度ご家族の協力を得られるか
- どのような生活環境で暮らしているか
- どのような生活(人生)を今まで送ってきたか
などの洗い出しをおこないます。
アセスメントから導き出された情報を総合して、仮説(この方が抱えている悩みは、〇〇なのかもしれない…なぜ〇〇なんだろう…?)を立てます。
このなぜ〇〇なんだろう?というところが重要です。
アセスメント行っていくうちになぜ?がたくさん出てくると思います。
そのなぜ?を検証(解き明かしていく)ことで、そうか!この方はここの部分に悩みを抱えていたのか!こんな問題があったのか!ということが解明されてきます。
仮説と検証を繰り返すことで、真に必要な援助を導き出せるアセスメントは訪問介護サービスの中でも重要と言えます。
まとめ
アセスメントを行うことで、真に必要な部分に援助が行き渡るということは訪問介護のみならず全ての職種にも言えることだと思います。
適切な援助を実施するために行うアセスメントは、1回の面談では決して終わりません。
何度もアセスメントを行ない、成功と失敗を繰り返し、長い時間をかけてようやく真の必要な援助に辿りつくことができます。
また、アセスメント情報は事業所内のチームで共有することにより、意識の統一を図り援助を実施することができます。
統一されたサービスは、ご利用者様にとって、より安心した気持ちで在宅生活を送ることができるようになります。
アセスメント➡︎訪問介護計画の作成➡︎サービスの実施➡︎評価という流れを繰り返し行なっていく介護過程を展開していくことが重要です。
介護過程については学ぶ教科書として、「ヘルプマン!」に学ぶ介護過程をオススメします。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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