こんにちは!コタローです(@kotaro_kaigo_v)。
高齢者の配食サービスには、介護保険が適用になることは基本的にありません。
しかし、介護保険サービスとは別に市区町村には「横だしサービス」というものがあります。
横だしサービスとは、「市区町村が独自に必要と認めた場合」に利用することができるサービスになり、地域にお住まいの高齢者やおひとり暮らしの方など介護が必要な状況にある人を対象としたものです。
では、どのようなサービスが受けられるのか?
- 高齢者の配食サービス
- ゴミ出しサポート
- おむつの支給・購入の助成
- 移送サービス
などが挙げられ、介護には欠かせないサービスを受けることができます。利用したサービスには費用がかかりますが、一部は市区町村が助成をします。
今回は、横だしサービスの配食やその他に受けられるサービスの種類や費用の目安についてお話をさせていただきます。
横だしサービスの種類とは?
横だしサービスでは、冒頭でも記載したサービス以外にもさまざまな種類があります。
市区町村が独自に定めているサービスになりますので、お住まいの地区の財政状態により受けられるサービス項目にも違いがあります。
と、いうもの横だしサービスの財源はお住まいの自治体の第1号被保険者の介護保険料から賄われることになります。
そのため、市区町村により財源確保が多くできているところは、受けられるサービス項目も豊富になります。
わたしは都内23区のうち、ほとんどの区で在宅介護を行なってきましたが、おおむねこのような内容のサービスを受けることができます。
港区や渋谷区では、通院時の院内での待ち時間の付き添いを低料金で受けることができるサービス(通院支援サービス)や新宿区では、一時的に身体機能が低下した65歳以上のご高齢の方や退院直後の方を対象としたヘルパー派遣事業(回復期生活支援サービス)などもあります。
ゴミ出しサポートでは、自宅前にゴミを出しておくことで清掃員の方が規定日に回収をしてくれるため、ゴミ捨て場までいくことができない方には大変うれしいサービスになります。
また、おむつの支給や費用の助成ですが、身体状況により使用する枚数も増えてくる場合などには助かります。購入するとかなりの金額になってしまうので対象の場合は申請をしてみてください。
おむつ支給等に関しては、要介護度の認定が必要になってきますが、医師に相談し必要と認められる場合には要介護度がおりていない場合でも支給対象になるかもしれませんので、お住まいの地域の横だしサービスを調べてみてください。
市区町村により、受けられるサービスが違うのでお住まいの自治体のホームページ「〇〇区もしくは〇〇市+横だしサービス」と検索をしてみてください。
横だしサービスの対象者は?
「お住まいの地域に住民票があり、一人世帯で65歳以上の方」を対象としているサービスが多いです。
その他には、病気により自宅療養が必要な方や買物・調理などの日常家事を行うことが難しい方、お一人での外出が困難な方を対象にしています。
「絶対条件として、サービスを受ける市区町村に住民票がある方が対象です」。
横だしサービスの相談窓口として、市区町村の介護保険課や地域包括支援センターが挙げられます。
特に地域包括支援センターでは、地域でのお困りごとの総合相談窓口の役割・機能があるため横だしサービス以外でも介護の悩みごとがある方はぜひ覚えておいてください。
配食サービスやその他の横だしサービスの費用は?
利用するサービスにより費用が変わってきます。
配食サービスでは、1食あたり200円〜500円ほどで普通食や特別食(たんぱく調整、カロリー調整、塩分調整食等)を注文することができます。特段の配慮が必要な調整食ほど費用が高くなります。
また、食事は1日1食を目安に助成するというところが多いです。
その他、寝具の乾燥サービスやゴミ出しサポートは無料となるものから、緊急通報システムの導入費などは月額1,000円〜2,000円ほどの費用が発生します。
まとめ
横だしサービスを賢く活用することで、より安心した在宅介護を継続することができます。
要介護の申請をしていない方も非該当となった場合でも、市区町村の横だしサービスで解決できることがあるかもしれません。そのため、日頃から情報収集は行なっておきましょう。
特に毎日の「食事」は、重要な項目になります。栄養のバランスが考慮された食事をとることはフレイル(虚弱)予防にも繋がりますので大切です。
食事に関しては、好き嫌いや食べ飽きてしまうこともあるので、介護保険外の宅食サービスをあわせて利用してみるのも有効です。
また、配食サービスには見守りや安否確認といった側面もありますので、遠方で暮らすご家族も安心した援助を受けることができます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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