こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
面接は転職活動において大切な項目です。
まずはここが転職の一歩目となるので、しっかりと準備と対策をしてどんな状況にでも対応できるようにすることが重要です。
私も20年間で5回の転職活動をし、たくさんの面接を受けてきました。
なかには面接がうまくいかず不採用なることもありました。それは、しっかりとした準備ができていなかったためです。
面接を受けるにあたって、事前に企業の下調べや自分が就きたい業種については事前学習をよくしておきましょう。
今回は、私の転職活動の経験から介護職の転職面接でよく聞かれる質問と回答例をまとめましたので、ご紹介させていただきます。
介護職の面接でよく聞かれる10の質問と回答例
私が面接で経験したなかで、よく聞かれた質問と回答例をご紹介します。
私自身も面接をしていたこともありますので、面接を受けにこられた方に聞いていた項目も合わせてお伝えしていきます。
退職理由
【面接官の質問の意図は?】
- 人間関係をうまく築けていたか
- 以前の職場と同じ理由で辞めないか
- 職歴が短い=すぐに辞めてしまうのでは
- 前向きな理由での転職なのか
このようなことを確認しています。
実際に入社したことを想定して現場に溶け込めることができるのかも併せて確認しています。
また、悪い回答での「人間関係」や「給与面」は決してマイナスの部分だけでなく、職場環境に納得がいかないため転職を検討される方も多いので、どうして人間関係が悪いのかをしっかりと伝えることができれば悪い印象と捉えられません。
ただ単に人間関係や待遇が悪いだけでは採用担当者も「うちの会社でも同じように辞めてしまうのでは?」と感じてしまいます。
採用担当者としては、今後のキャリアアップやその職種に対しての意欲が分かるような回答に好印象を受けます。
志望動機
【面接官の質問の意図は?】
- 会話の受け答えができるのか
- 履歴書だけでは分からない人柄や意欲
- 自社が求めるニーズに合っているのか
このようなことを確認しています。
まず1番はじめに聞かれる質問ではないでしょうか。
この質問では、履歴書からでは分からない面接者の人柄や意欲を確認しているのはもちろんですが、会話のキャッチボールができるのかというところも見ています。
「どうしてこの会社に勤めたいのか?」、「他の会社でも良いのではないのか?」このように面接官は考えるものです。
そのため、どうしてこの会社に入社したいのか。この部分をしっかりと答えられるようにしておきましょう。
人柄や意欲的な態度は面接官にも伝わりますので重要なポイントになります。
職務経歴
【面接官の質問の意図は?】
- 今できる業務を把握したい
- 自分の業務を把握できていたのか
- 信頼を得て業務を任されていたか
このようなことを確認しています。
この質問では、入社後にどのような仕事を任せることができるのか、または前職で信頼をされ仕事を任されていたのかを見ています。
事業運営や現場で重要な業務を任されている人材は優秀な方が多い印象です。
また、介護の現場一筋は大変素晴らしいことですが、採用する側として新たなチャレンジをし成長をしてもらいたい気持ちがあるので、興味がない分野にもチャレンジしていく姿勢が大事です。
自己PR
【面接官の質問の意図は?】
- 自己分析ができているのか
- 短所を自覚し改善する気持ちがあるのか
- 自社の社風と相性は良いのか
このようなことを確認しています。
この質問では、介護職としての1番大事な資質である「自己覚知」ができているのかを見ています。
人は誰しも長所のみでなく短所も必ずあります。それらを自ら認めて受け入れられているのかを確認します。また、自分自身がどの程度のスキルを持っているのかを把握しておくことも大切です。
悪い回答例として、「短所がない」という考えは自己覚知ができていない可能性が高いです。長所ばかりに目がいってしまうと短所の改善ができないのでは?と面接官は考えてしまいます。
新規の申し込みが絶えないほどの営業力はすごい能力であると考えますが、誰よりも活躍してもらうことより皆を生かせる能力がある方が魅力的に感じます。
将来のビジョン
【面接官の質問の意図は?】
- 入社後に成長していく意欲はあるか
- 会社側に採用するメリットはあるか
- 面接者の将来像はこの会社で実現できるか
このようなことを確認しています。
この質問では、将来的にやりたいこと・希望はこの会社で実現できるのかを見ています。
また、企業側として採用するメリットがあるのも判断しています。企業側と面接者のニーズがマッチしていることが重要です。
悪い回答での「社風に合わせた働き方をする」という回答は、主体性がなく成長要素がないため企業側が採用するメリットが見出せません。
また、特定のスキルを高めたいという考えも良いですが、多角的に活躍できる人材を企業は採用したいと考えます。
対応力
【面接官の質問の意図は?】
- 大変だった出来事をどう乗り越えたか
- どのように問題を捉える傾向があるのか
- ストレス耐性はあるのか
このようなことを確認しています。
この質問では、大変だった出来事に対してどのように乗り越えてきたか・ストレスへの耐性がどの程度あり問題を投げ出したりしないかを見ています。
介護職の仕事は毎日おなじ対応をすることで解決できるものではなく、日々変わる利用者様の状況変化に臨機応変に対応をすることが望まれます。
大変だったエピソードを話すときは、どのように解決したかもあわせて伝えることで困難な問題に当たったときに解決できる能力があると判断されます。
悪い回答例の「担当を代わってもらった」という行動は、何か問題が起きたときの対応が困難となりすぐに辞めてしまうのではないかと考えられてしまいます。
また、「大変だったことはない」という回答も問題意識が薄いのかもしれないと捉えられてしまう可能性もあります。
ストレス解消法
【面接官の質問の意図は?】
- ストレスとうまく付き合えるのか
- 他者との関わりを持てているのか
- 長く勤務してもらえるのか
このようなことを確認しています。
この質問では、ストレスをうまく解消し長く勤務できるのかを見ています。
どんな仕事ができる優秀な人材でもストレスの解消ができず、短期間で仕事が嫌になってしまう方もたくさんいます。
長く勤めるためにはストレスを解消し、うまく付き合っていけるかが重要です。
介護の仕事は大きなストレスがかかる場面が考えられます。上司や同僚との関係や利用者様の状態変化など日々、変化が多く柔軟な対応が必要となるからです。
そのため、ストレスを解消する方法がある方であれば長く勤めてもらえると面接官は考えます。
また、悪い回答例では「SNSに書き込む」とありますが、採用する会社側としては個人情報が漏れてしまうのでは…と考えてしまいます。
問題解決力
【面接官の質問の意図は?】
- 問題が発生したときの対応力
- 報告・連絡・相談ができるのか
このようなことを確認しています。
この質問では、社会人の基本である報告・連絡・相談ができるのかを見ています。
問題が発生した場合、一人で解決しようとすることは介護の仕事では難しいです。なぜなら一人で利用者様の援助はできず、医療職や地域などとの連携も必要になってくるからです。
チームケアが基本である介護職においては「相談する」ということは重要なことです。
また、問題を上司に相談しただけで終わってしまうことは責任感がないのでは?と捉えられてしまいます。
逆質問
【面接官の質問の意図は?】
- 入社意欲
- コミュニケーション力
- 面接者の不安の解消
このようなことを確認しています。
この質問では、面接者が抱える入社に対する不安感の解消や入社意欲を見ています。
堅苦しい面接の中でわりと砕けた質問ができる時間ではありますが、何でも聞いてよいわけではありません。
給与面や残業などは聞いてはいけないことではありませんが、あまり深く確認すると面接官にネガティブなイメージを与えてしまいます。
健康面
【面接官の質問の意図は?】
- 健康管理のチェック
- 配慮する項目があるのか
- 希望休の有無
このようなことを確認しています。
この質問では、健康面に配慮が必要なのかを確認しています。
採用後に伝えてしまうとトラブルの元にもなりかねないので、健康面に配慮が必要であれば伝えておきましょう。
直接、採否に関わる質問ではありませんが、健康面の配慮義務に関連して聞かれることもあります。
転職回数は少ない方が有利?
結論から言うと、多すぎるのは不利です。
多すぎるというのは、「数ヶ月単位で転職を繰り返しており、履歴書に書ききれないほどの転職回数」を指します。
理由がある退職であるとも考えますが、やはり面接官としては、「すぐに辞めてしまうのでは」と考えてしまいます。
ご家族の転勤の都合や子供の体調不良などが原因の場合もありますが、職歴が短いことは不利に働きます。
しかし、履歴書にウソを書くことはしないほうが結果的には良いです。
後で発覚した場合に、不利な状況になってしまうので正直に履歴書は記入していきましょう。
まとめ
転職の第一歩である面接は事前の準備と対策が重要となってきます。
基本的な職務の情報を抑え、採用された後の将来的なイメージを持ち面接に臨みましょう。
採用されたいという思いや熱意は面接官へも必ず伝わります。
介護職の転職の一助になればと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。
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