こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
介護業界では、新卒で入社をしてくる職員より中途採用の人材が圧倒的に多いです。
そのため、若くして管理職やリーダー職に就かれている場合には「年上の部下」を持つ機会があります。
介護の現場に新しい人材が入ってくることは、とてもうれしいことです。
しかし、年上部下を持つ職員は、このような悩み抱えています。
- 年上の部下が話を聞いてくれない
- 出した指示に反論・反発してくる
- 社会人経験が浅いと見下される
- 注意の仕方が分からない
実際、私も20代後半で管理職となり年上の職員と意見の不一致で衝突することが多く、たくさん失敗をしてきました。
当時は本当に悩みが多くストレスが溜まるいっぽうでしたが、少しずつ工夫をすることで現場をうまく回すことができるようになりました。
今回は、私の経験から介護現場での年上部下との付き合い方について解説していきます。
年上部下との関わり方の悩みとは?
冒頭でもお伝えした年上部下の悩みについて解説していきます。
年上の部下が話を聞いてくれない
年下の上司からの意見は聞き入れられないという方も一定数は存在します。
面接の段階で職場のスタッフは年下の職員が多いですが、チームワークを持ち意見交換ができますか?の質問に了承をしてもらいますが、実際に現場に入った途端に変わってしまう方もいます。
このような状態が続くと2パターンの展開が予想されます。
- モチベーションが下がり他職員も含めて退職してしまう
- お互いに信頼関係を構築していき良いバランスが保てる
このどちらかだと思います。
①の場合は、せっかく入社してきても意見の対立などからすぐに辞めてしまうか、他の職員がウンザリして退職してしまうという最悪のパターンです。
②の場合は、お互いに尊重し認め合うことできれば職場の空気も良くなり、サービスの質の向上にもつながります。
年上の職員にも長年社会人として活躍してきたプライドがあるので蔑ろにせず、話合いやコミュニケーションを多く取ることを心がけましょう。
出した指示に反論・反発してくる
介護業界での経験年数が自分より長いことや介護技術が高いため、年下の上司から出された指示に反論・反発されることがあります。
このようなときは、年上部下の意見も取り入れながら指示を出していくことも大切です。
特に介護技術に関しては、長年の経験がものをいうこともありますので、貴重な意見として受け入れることも必要です。
自分と相手の意見を取り入れて生産性の高い指示が出せるようにしていくことを心がけましょう。
社会人経験が浅いと見下される
私が一番よく言われたのが、この社会人経験が浅いということです。
若手の管理職は一定の業績を評価され昇進をしますが、社会人経験が浅いことは否めません。
でも、これって仕方のないことですよね。
歳を重ねて社会人経験を積んでいる途中ですからあまり気にしないことをオススメします。
逆に舐められたくないと思いから意地になって反論しても解決できませんので、年上部下に頼れるところは頼りましょう。
注意の仕方が分からない
利用者様や家族様からのクレームがあったり、介護技術不足などがあった場合にどのように注意をしたらよいか分からないという相談をよくされます。
私の場合は、基本的に率直に伝えるようにしています。
相手に気をつかうあまり「伝えたいことが伝わらず、あいまいな指示になってしまう」ことがあるためです。
ただ、率直に伝えるにも伝え方は重要です。
頭ごなしに注意をせず、どのような状況でそうなったのか?現場の状況なども加味して話を聞かせてもらいます。
特に注意したいのが、他の職員がいるところで話をせず2人で話せる場所で行うのがポイントです。
年上・年下に限らず相手のプライドを傷つけずに注意を促すことで、注意・指導を受け入れてもらうことができます。
年上部下との付き合い方で気をつけたいこと
付き合い方にメリハリをつけると良質なコミュニケーションが取れます。
相手を立てることも必要
部下といえど、相手は年上で人生の先輩です。立てるところは相手を立てましょう。
仕事のときは上司として接し、飲み会などの半プライベートのときは年下として関わると相手の心も柔らかくなります。
上司としての一面だけではなく、年下としての人間的な可愛らしさをアピールしておくことで上から目線で見られていないと相手は感じとります。
仕事とプライベートでは違う人間を演じることも年上部下との付き合いでは大切です。
上から目線で話をしない
どんな人でも上から目線で話をされると嫌なものですよね。
それが年下上司からであったら尚更です。
上から目線で指示をされても反発されることは目に見えています。
仕事ができる人ほど謙虚で相手を尊重する立ち振る舞いができる傾向があります。
タメ口で話さない
私は職場では、基本的に年上・年下関係なく敬語で話しています。
立場が上であろうとやはりタメ口で話されると、偉そう・下に見られている・軽く見られている気分になります。
基本的に敬語を使うことで、相手は自分を対等と認識してくれていると安心を感じます。
良質なコミュニケーションを取るためには、誰にでも同じ対応ができることが重要です。
頼れるところは頼る
年上部下の特徴として、自分より社会人経験が豊富でありスキルが高いことが挙げられます。
介護の現場では、介護技術だけでなく接遇や営業・パソコンなどのスキルも必要になってきます。
そのため、自分に足りていない部分の業務については年上部下を頼ったり相談をしてみましょう。
相談される・頼られることは相手の承認欲求を満たすことができ、自分は認められていると感じます。
指示の伝え方を命令口調にしない
自分が発する指示に正当性があると自信を持つことは大切です。
指示を伝えるのに自信のなさそうな口調・態度であれば職員は困惑してしまいます。
しかし、伝え方によっては正当性がある指示でも逆に不当になってしまうこともあります。
それは命令口調です。
年上の職員には少なからずプライドがあり、年下の上司より社会経験が豊富である自負があります。
そのため、命令口調では気持ちよく仕事を進めることはできず返って反論されてしまうこともあります。
このようなときは、命令口調で指示を出さず依頼するかたちで指示を出しましょう。
「〜しておいてください」より、「〜してもらえると助かります」。
こういった伝え方をすると相手も頼られていると感じ、指示に対して反応してくれます。
まとめ
立場が上になると、自分で気付かないうちに命令口調や上から目線になってしまいがちです。
まわりに注意を促してくれる職員がいれば素直に意見をとり入れていきましょう。
注意をされているうちは年上の職員も自分を上司として認めてくれている状態です。
改善してほしいから注意をしてくれるのであって、嫌いだから反発しているわけでないと私は考えています。
年上部下との関係に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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