こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
介護サービスが開始される前や援助内容に変更が生じた場合などには、サービス担当者会議が開かれます。
介護職の方はよく耳にされるワードであると思いますが、、
利用者様や家族様から「サービス担当者会議って何ですか?何のために会議をするのですか?」と聞かれることはないでしょうか?
たしかに、よく聞かれますね。何となく参加しているけど具体的には説明できる自信がないかも…
担当者会議の意義や目的を理解してもらい、担当者会議に参加していただくことで今後のサービスの方向性や重要性、共通認識を持って援助に取り組めるようになります。
担当者会議と似た会議に「ケアカンファレンス」というものがあります。
ケアカンファレンスとサービス担当者会議は内容は似てますが、違うものです。
カンファレンスは各専門職が参加し、困難事例の検討や利用者様の援助方法を検討するためのものです。
利用者様のことを話し合いますが、担当者会議は「介護保険法で位置付けられたもの」になっております。
- 担当者会議を聞いたことがあるが、内容が不詳な方
- 担当者会議って何?と聞かれて困ったことがある方
- これから介護サービスを受ける予定がある方
- 新任の介護職の方
担当者会議とは?
ケアプランの変更や更新などの際に開催される会議であり、ご本人・ご家族、各サービス担当者や主治医など援助に関わる方々が一堂に集まり、ケアプランに位置付けられた利用者様の援助内容や意向に対してどのような関わりを持っていくのか共通認識や情報共有などを図るための会議です。
ケアマネジャーがアセスメントを経て作成したケアプラン原案(支援内容のたたき台)をもとにご本人・ご家族、主治医、各サービスの担当者全員で討議をします。
「多職種での専門的な見地から意見を出し合いケアプラン原案(たたき台)を意向・現状に沿ったケアプランへと完成させていく一連の過程がサービス担当者会議です」。
ただ単に集まって、こんなケアプランにしようと話し合うだけでは、意見交換のみになり論点がぼやけてしまうのよ。
ケアプランの原案を作成して話し合うことで、より討議がスムーズにかつ、活発になります。
担当者会議とは何ですか?と聞かれたときには、「適切な援助できるように全員で共通認識を持つための会議です」とお答えしております。
基本的に担当者会議は、自宅で開催し援助に関わる方全員が参加対象となります。
しかし、どうしてもやむを得ない理由で参加することできない場合には書面での意見提出も可能です。
この意見書のことを「照会」といいます。
また、自宅での開催が基本ではありますが、こちらも自宅で開催できない理由がある場合にのみ他場所での開催もすることができます。
その際は、自宅で開催できない理由等を経過記録などに記載しておきましょう。
担当者会議はどんなときに開催されるのか?
担当者会議を開催すべき理由としてはいくつかの要件があります。
①初めてケアプランが作成されたとき
②ケアプランの内容変更・追加があった時
③介護度の更新・区分変更があったとき
以上の理由で開催をしなければなりません。
初めてケアプランが作成される初回(初めてのサービス開始時)や介護度の認定更新または、介護度を途中で変更申請する(区分変更申請)際は、担当者会議の開催が必要になります。
その他では、各サービスの追加や内容変更(デイサービス、訪問介護、福祉用具、住宅改修の申請時など)をする際にも開催します。
担当者会議は、介護保険法で定められており(厚生省令第38号 第13条の(9))開催せずにいると運営基準減算となります。
担当者会議はなぜ必要か?
やはり、施設・在宅介護を問わず必要になってくるのが「チームケア」です。
ご本人、ご家族や各担当者間でのサービス連携や不整合などに注意する必要があります。
また顔が見える関係性は円滑なコミュニケーションを生み良好なサービスへと繋ぐことができます。
実際の利用者様の生活環境や自宅での生活動作なども確認でき、より活発な意見交換や討議が行え、より熟慮されたケアプランを作成していくことができます。
担当者会議の進め方
司会・進行はケアマネジャーが行います。何回も開催してますが、やっぱり緊張しますね。
ご本人、ご家族へ担当者会議開催の了承をいただき日時を決定します。
ご本人、ご家族やサービス担当者の自己紹介を行います。自己紹介することで、リラックスした雰囲気作りや役割の説明をすることができます。
ケアマネージャーのアセスメントを経て作成されたケアプラン(原案)の説明を行います。各専門職の意見交換やご本人、ご家族の意向確認を行います。参加できなかった担当者がいれば照会をケアマネージャーが読み上げます。
説明を行う際は、専門用語を多用せず、分かりやすい言葉でお伝えしましょう。
また、意見交換を行う際は発言者が偏らないよう配慮が必要ですので注意します。
ご本人、ご家族の意向やサービス担当者間で行われた意見を再確認し、認識にズレがないか共通認識として間違えがないかの確認を行います。
会議後は、すみやかにケアプランを完成させご本人、各サービス担当者へ交付します。
担当者会議の開催は、始まる時間はもちろんですが終了時間も決めておくことでスムーズに会議を進行することができます。
また、担当者会議を開催する前に確認したいことや質問事項なども収集しておくことで、話し合いの質を高めることができます。
おわりに
担当者会議は、援助の内容や今後の方向性を考える良い機会にもなり得ます。
利用者様の実際に生活をしている環境の確認や自宅での過ごし方も確認でき、援助内容により肉付けすることもできます。
最近ではコロナ禍ということもあり、実際に担当者会議を行わず書面や電話での意見交換をする機会も増えてきておりますが、その際もご利用者様へのより良い援助に向けて意見交換をすることが重要だと感じます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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