こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
老人ホームというと、特別養護老人ホームや老人保健施設がまず頭に浮かびますが、「有料老人ホーム」も選択肢の一つとしてお考えになられると思います。
有料老人ホームは、「特定施設入居者生活介護」という分類になり、一定の人員・設備・運営基準を満たした事業者(施設)が都道府県知事より指定を受け、介護保険適用のサービス提供を行うことができる施設になります。
パンフレットなどに「介護付き有料老人ホーム」と記載がありますが、この指定を受けることで「介護付き」という名称を名乗ることができます。
「介護付き」が記載されているということは、人員と設備などの質が一定基準、担保されているという目安になります。
「有料老人ホーム」への入居を検討されている方々は、どのようなお悩みを抱えているのでしょうか?
退院が決まったが、このまま自宅に帰っても以前のような生活が送れるか不安なんです…
父が認知症の母を介護していたが、急に他界してしまった。母ひとりでは自宅での生活はできません。施設に入ってもらいたいけど、そんなに早く入れるの?
介護に関して、子供たちには迷惑をかけたくない。健康なうちに施設の検討をしたいけど、健康な人でも入れる施設なんてあるの?
このような悩みを抱えて有料老人ホームへの入所を検討されています。
今回は、有料老人ホームについてお話をさせていただきます。
有料老人ホームとは?
特別養護老人ホームや介護老人保健施設は「公的施設」となりますが、有料老人ホームは「民間企業」が運営を行っている施設になります。
ケアマネージャーが作成したケアプランに基づき、入浴・排泄・食事などの介助やその他日常生活上ならびに療養上の世話、機能訓練などの援助を受けることができます。
医療面においても、看護師の配置や協力医療機関との連携もしており体調不良時などに通院対応などの援助も受けることができます。
有料老人ホームでは、「食事・介護の提供、掃除・家事の供与、健康管理」のいずれか、もしくは複数のサービス提供が行われる施設となります。
特徴とサービス内容とは?
有料老人ホームには、「介護度やお体の状態により3種類の類型」に分かれており、それぞれの特徴やサービス内容が異なります。
どんな種類があるの?うちの両親にあう施設もあるのかしら?
はい!介護付き、住宅型、健康型の有料老人ホームがあります。
介護付き有料老人ホーム
入浴、食事、排泄の介助や日常生活上のお世話を受けられる施設で、主に要介護状態の方が入居される「介護型」と自立から要支援、要介護状態の方が対象の「混合型」があります。
特定施設入居者生活介護の指定を受けているため、介護サービスを包括報酬(定額制)で受けることができ、1ヶ月にかかる費用がどの程度になるのかを把握しやすいところが特徴です。
入居要件は、65歳以上で自立から要介護の方が対象となります。
住宅型有料老人ホーム
食事や生活支援(掃除・選択・買物)サービス、緊急時の対応、レクリエーションの実施などを主としたサービスを行う施設になります。介護付き有料老人ホームとは違い、「介護サービスが必要になった場合には地域の訪問介護事業所などの外部事業者との契約を行うことで援助を受けることができます(同じ施設に併設されている場合が多いです)。
そのため、「介護サービスの量が増えることで費用の増減が発生し、把握しづらい」という特徴があります。
入居要件として、60歳〜65歳以上で自立の方から要介護状態の方まで入居することが可能となります。
健康型有料老人ホーム
介護サービスが必要なく、自立した生活を送ることができるが、ご自宅での暮らしに不安がある方が入居をされる施設になります。施設というよりも「住まい」というイメージです。
健康型では、食事サービスなどを受けることもできますが、その他にもサークル活動や趣味活動、スポーツジムなどの設備が充実しており、楽しみをもった日常生活を送れる施設になります。
「健康型」は、介護付きや住宅型に比べ、設置箇所が非常に少ないため併せてシルバーハウジングやサービス付き高齢者向け住宅なども検討することをお勧めします。
入居要件として、60歳以上で自立した生活を送ることができる方が対象となり、介護サービスが必要になったり認知症の発症があった場合は、退去になり得ることもあります。
有料老人ホームを利用するメリット・デメリット
介護状態や費用面がマッチすることで、「有料老人ホーム」を施設選びの選択肢として検討することができます。
しかし、有料老人ホームに入居をすることによるメリット・デメリットがあります。
- 医療・看護体制が整っており医療的なケアが必要な方も安心して生活できる
- 食事の種類が豊富であり、体調により柔軟に食形態を変更できる
- 365日、24時間体制で豊富な人員配置が整えられている
- レクリエーションや季節のイベントが多く、他者との交流が図れる。
- 入所までの待機時間が短かく、施設に空きがあれば入居することができる
- 公的施設に比べ費用が高額である
- 医療依存度や認知症の症状が重くなった場合は、退去になり得ることもある。
利用に関してはご本人の状態も含め、どのようなときに退去になるのかも確認しておくことが重要です。
メリット・デメリットを踏まえて施設選びを検討していきましょう。
有料老人ホームの費用はどのくらいかかる?
有料老人ホームでは、「介護付き」・「住宅型」・「健康型」や施設の立地、サービス内容により費用が変わってきます。
入居一時金は、0円〜数百万円ほどになります。高級な施設であれな、数千万から数億円単位までかかる場合もあります。
1ヶ月にかかる費用は、「20万円から25万円ほど」となっています。
有料老人ホームでかかる費用の内訳は、「介護サービス費・居住費・食費・日用品・レクリエーション費」となります。
この中で、「介護サービス費」は介護保険が適用になるため、どの有料老人ホームでも介護度により一定金額となります。
費用の高低に関しては、駅から近いことや高級住宅地に施設を構えていることによる立地、食事内容や人員配置・設備のグレードなどから費用が高くなります。
最近では、入居一時金がかからない入居プランもありますので、気になる施設がありましたらお問い合わせをしてみましょう。しかし、一時金不要の場合は、月額利用料が高くなってしまう場合もあります。
費用面も大変重要な項目にもなりますが、ご本人に合う施設なのか?ということも同じく重要であるので、施設選びは慎重に時間をかけて選択すつことをお勧めします。
まとめ
有料老人ホームへの入居を検討される場合は、毎月の費用や入居一時金なども高額なため後悔や失敗をしないよう慎重に選ぶことをお勧めします。
そのためには、事前の情報収集や施設見学をしておくことが重要です。また、プロ目線での情報提供を行ってくれる老人ホーム紹介会社を活用することで、より失敗のない施設選びを行うことができます。
豊富な人員配置やサービス内容のみではなく、立地やサービス内容はもちろん、ご自身に合った環境なども考慮することも大切です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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