こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
在宅での介護がむずかしくなってくると、「老人ホームへの入所を考えるべきか?しかし、うちの親は自宅で暮らしたがっているし…施設選びもどうしたら良いのか分からない…どうしたものか」。
このような悩みを抱えている方もいらっしゃるかと思います。
在宅介護から老人ホームへ入所をするということは大きな決断であり、さまざまな問題や悩みが出てくることになります。
- 両親は住み慣れた自宅で暮らしたいという希望がある
- そもそも費用面は大丈夫なのか
- どのような施設サービスがあるか分からない
- 両親は施設での生活に馴染めるのか
このような問題や悩みを解決し、「老人ホーム選び」を失敗しないためにしておくことについてお話をさせていただきます。
老人ホームへの入所を検討をする「きっかけ」は?
ご本人やご家族が老人ホームへの入所を検討するきっかけはどのようなときでしょう?
このような理由で老人ホームへの入所を検討されています。
できることなら最後まで住み慣れた自宅で生活をしていきたいというお気持ちの方は多く、在宅介護を希望されている方は多数いらっしゃいます。
しかし、年齢を重ね、そろそろ介護が必要になるかもしれないという前に施設への入所を検討される方もいます。
それは、「家族に迷惑をかけたくない」という考えや「体調面や病気による緊急時などの対応に不安を抱えている」ためです。
高齢になるにつれ、筋力低下により足の力が落ちてくることや日常生活を送る自宅内の設備面に不具合が生じ、転倒骨折などのリスクもあります。
在宅介護を継続される場合であれば、介護保険適用の住宅改修や福祉用具を活用しての介護リフォームも有効ですが、リフォームする場所などにより費用も変動してきますので、それなら老人ホームに入ったほうが良いと考える方もいます。
両親が遠方に住んでおり、緊急時に実家に戻ることや通院が必要になったときにすぐに駆けつけることはむずかしい場合があります。
また、頻回ではないにしろ定期的に介護に関わるサービス担当者会議に参加をするためや状態の変化があったときも同様です。
主介護者となっている子自身にも家庭があるため、早々に対応することは困難であり不安を抱えているという方も多いです。
私ども在宅介護の職員もそのようなご家族に対して申し訳ない気持ちはあるのですが、どうしてもご家族がいないと決断できない内容もあり定期的に連絡をしたり、サービス担当者会議へ参加をしてもらうこともあります。
特に状態変化では、「認知症が進行した場合」が多く、今までお一人で暮らしてきた方やご夫婦のどちらかが介護をされていたが、認知症の周辺症状である「徘徊や妄想・幻覚、暴言など」が見られ始めてから老人ホームを検討されることもあります。
老人ホーム選びを失敗しないためにしておくことは?
老人ホームの種類と特徴・サービス内容を調べてみる
老人ホームはさまざまな種類があり、特徴やサービス内容も変わってきます。
まずは、どのような種類のホームがあるのかを調べてみましょう。入所をされる方の身体状況や経済面、立地はもちろん、相性なども考慮することが必要です。
老人ホームには、「介護保険施設」と「民間施設」があり、大きな違いとして、費用面や人員配置の充実さが変わってきます。どのような種類の老人ホームがあるのかを見てみましょう。
介護保険施設
介護保険施設は、公的な施設です。
社会福祉法人や地方自治体などが主体で運営されており、国からの補助金などを受け設立されています。
費用面では、所得・収入に応じた設定がされており、有料老人ホームなどに比べると費用が安いのが特徴です。
そのため、入所までの待機者も多く時間が数ヶ月〜数年かかってしまうこともあります。入所要件として65歳以上であり要介護度の申請が必要です。なかでも特別養護老人ホームは、原則、要介護3の認定が必要になってきます。
※40歳以上で特定疾病により要介護認定を受けている方も入所要件に当てはまります。
民間施設
民間企業が主体で運営をしている介護施設です。
公的な介護保険施設に比べると費用が高くなりますが、職員体制やレクリエーション、リハビリなどのサービス内容が充実しています。また、内装もホテルのようなもので介護コンシェルジュなども在籍しております。
入所要件については、自立〜要介護状態の方までが対象で、施設に空きがあれば待機時間も長くなく入所をすることができます。
介護保険施設や民間施設ともに、入浴・排泄・食事の介助が受けられます。大きな違いは「費用・職員体制・サービス内容」です。
施設見学をして比較をしましょう
さまざまな老人ホームがあるため、ご本人に合う施設であるか見学をして比較してみましょう。見学は1箇所のみでなく、3箇所程度しておくと比較検討の判断材料が増えてきます。
判断材料が少ない場合、後々、もっと良い老人ホームがあったのではないか?こんなはずではなかった…と後悔をしてしまう可能性が高くなってきます。
1箇所目の見学が満足できるものであった場合でも2箇所、3箇所は見学しておくことをお勧めします。
また、見学をする際はできることなら、「ご本人が健康な状態で一緒に見学をしておく」ことが重要です。
健康なうちに見学をしておくことで、選択肢を広げて老人ホームを探すことができます。
要介護状態になると見学をすることやホームのサービス内容、どのような暮らしが送れるのか理解することが難しくなる可能性もあります。
そのため、健康なうちに見学を済ませておくことで、ホームでの生活をイメージすることができます。
人生の大きな決断である老人ホームへの入所となりますので、ご本人主導で老人ホーム選びを行いましょう。
一概には言えませんが、ご本人が納得したうえで入所をすることで「後悔や失敗のない」施設での生活を送ることができます。
また、子も両親の希望を汲み尊重してあげることや情報共有をしておくと、いざ老人ホームを探そう!となったときに話し合いをスムーズに進めることができます。
では、「施設見学の際に特に注意して確認しておくべき項目」を挙げます。
まずは、どのような方々が日常生活を送っているのかを確認しましょう。
お元気な方もいれば車いすで生活をしている方もいらっしゃいます。
また、入所をされている方が楽しそう生活しているのか?職員の対応はどうかを見ておくことも重要です。
職員の対応も、しっかりとした企業理念や労働環境が整っていれば、自然と明るい雰囲気が感じられます。
また、他者との交流が好きな方であれば、レクリエーションや季節のイベントがどの程度、開催されているのかも確認しておきましょう。
ホーム内だけではなく、ボランティアの方や地域の方も参加しているようなイベントなどがあればなお良いです。
一番気になるところは費用面、医療体制、退去要件ではないでしょうか?
この部分はしっかりと確認をしておくことが重要です。
どの程度までの医療ケアならば受け入れられるのか、身体状況が悪化した場合にこのホームで生活することはできるのか?入居一時金の有無などは確認しておきましょう。
費用面では、見積もりを出してもらうこともできますので、毎月どの程度の費用がかかるのかをしっかり把握し継続してホームでの生活を送れるのかを確認しましょう。
施設の見学を行うことで、実際に目で見て感じたことや費用面で納得いく場所なのかを考えてみることも重要です。
見学したのちに、「やっぱり在宅介護の方が両親に合っている」といった結論になるかもしれません。しかし、それでも良いんです。
老人ホームでの生活が合わない方もいますし、在宅介護の方が費用が軽く済む場合もあります。
ご本人が納得した形で話を進めていくことが大切です。
施設の探し方と入所までにしておくことは?
一番重要なことは、ご本人が「老人ホームへ入所することに対してどう思っているか」です。
入所までにしておくことで一番重要なところは、「ご本人が入所に対してどう考えているのか?」気持ちを確認しておくことです。
ご本人同意の下に入所の話を進めていくことができれば、いちばん良い形ではあるのですが、入所に対して否定的であると話も進みません。
むしろ親子関係が悪化してしまうことも考えられます。
ご本人が選択することが難しい状況である場合を除いては、無理に入所を勧めることは止めておきましょう。
お互いによく話し合いきょうだいや親戚の方とも相談しておくことが重要です。
また、近い将来に老人ホームへ入所をする前提で話を進めるのではなく、じっくり考える時間を持ち、老人ホームとはどのようなところかを見ておくだけでも損はないと思います。
では、実際に見学をしてみようと決まったら「どのように老人ホームを探すか?」ということになります。
まずは自宅に近い老人ホームを見学をしてみるのも一つの手です。
または、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの民間施設であれば、「老人ホーム検索サイト」を活用してみることをお勧めします。
資料請求や見学の予約をすることも可能であり、予算なども考慮して検索を行うことができます。
オススメ!【老人ホーム検索サイト】
「LIFULL介護」は、月間300万人が利用している業界最大の老人ホーム検索サイトです。
介護施設探しのお役立ちガイドや老人ホームの入所に関わる入居相談を無料で行うことができます。また、全国エリアで費用面、入居条件、医療ケアの受け入れ状態から老人ホームの情報を検索することもできます。
特別養護老人ホームや老人保健施設などの介護保険施設であれば、近隣の「地域包括支援センター」を訪問し情報収集することもできます。
大切なことは、ご本人の身体状況や費用面で条件が合致するところを選択しましょう。
おわりに
老人ホームへの入所は大きな決断であり、失敗や後悔はしたくないと思います。
特に有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅はかかる費用も高額であるため、慎重に情報集をしてから見学をし、気に入れば「体験入居」をすることもできます。
また、介護保険施設では、ショートステイを利用することも可能です。実際に住んでみてはじめて感じることや分かることもあります。大切なご両親の施設選びの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント