こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
私はケアマネジャーの仕事について6年ほどが経過しました。
よい思い出もたくさんありますが、あまり良くない出来事もいくつか経験をしました。
ケアマネになってちょうど5年経ったころ、毎日の業務が嫌になり介護職の現場に戻ったこともありました。
しかし、現在はケアマネに復帰し仕事に対してのやりがい・魅力を噛みしめています。
今回はケアマネジャーの「やりがい」、「魅力」についてご紹介させていただきます。
ケアマネジャーになったきっかけは?
皆さんはどんなきっかけでケアマネになりましたか?
- 介護職からステップアップしスキルを向上させたい
- 年齢を重ねるごとに体力面の低下が気になってきた
- 給与、賞与などの待遇面を改善したい
- 介護の仕事を違う視点から見たい
- 昇格し役職に就きたい
このような理由から私はケアマネになりました。
現場仕事は好きでしたが、違った視点から介護を見てみたいという気持ちや、やっぱり待遇面も上げていきたいという思いもありました。
また、ゆくゆくは昇格して管理職になりたいとも思い業務にあたっていました。
ケアマネジャーのやりがい・魅力とは?
どんな場面でやりがいを感じるか?
「利用者様とその家族が安心して日常生活を送れていること」にやりがいを感じています。
普通のことですが、これが結構むずかしかったりします。
利用者様が置かれている生活環境、身体状況、家族構成、経済面など個人が抱えている課題は多種多様です。
その課題に対してどのような支援を行い、安心した生活を送ることができるのかを考え解決していくことになります。
実際に支援がはじまった場合でも失敗することもあり、何度も微調整を重ねていく地道な作業でもありますが、いつも思うことは「この支援内容は適切なのか?」と自問自答することです。
何が正解なのかは分からないことが多いのですが、やっぱり利用者様からの感謝の言葉をいただいたり、支援が終了した後にご家族が事業所までわざわざ挨拶に来てくれたときに自分は、この支援内容で良かったんだと実感しています。
魅力を一言で表すと?
ケアマネジャーは、「生活インフラ」である。です。
この感じがしっくりきます。
今やケアマネジャーの存在はなくてはならないものとなってきています。
それは、今後も進み続ける高齢社会を背景に需要がさらに高まってきており、最近では「産業ケアマネ」や「ワークサポートケアマネ」といった介護離職を防止する役割を担うこともあります。
時代によってケアマネの役割も変化し、高齢者のみではなくその家族にまで援助対象者が広がっていくちょっと変わった仕事でもあります。
ご高齢の方の終末期に立ち会いその方の人生を支えるという重大な役割を担い、家族のように寄り添い支援を行っていくのがケアマネのやりがいであり魅力であると感じています。
ケアマネは魅力的な仕事?
魅力的だと感じていますが、最近では成り手も少なくなってきている印象です。
近隣の事業所でもケアマネ部門だけ閉鎖になっているところも多く、その理由として人材が確保できないこと・支援者の高齢化・現場職との待遇面に差がなくなってきているとのことでした。
ケアマネの資格は取得までにかかる期間・費用もさることながら、取得後5年ごとに更新研修を受けなければならないため介護福祉士などに比べるとデメリットが多い部分があります。
更新研修も自己研鑽の一部ではありますが、この研修にも費用が発生します。
悪いことばかりを書いてしまいましたが、何とかケアマネの魅力が伝わるように発信できたらと思います。
介護職や医療相談員、看護師などにフォーカスしたドラマなどは見られますが、ケアマネにも注目してドラマ化などができたら魅力も伝わりやすいと思いますね。
これからケアマネジャーを目指す方へ伝えたいこと
偉そうにすみません。しかし、私の失敗談なども踏まえてこれからケアマネを目指す方に伝えておきたいことを紹介します。
ケアマネは雑多な仕事も多く、型にハマらない業務も出てきます。
長くケアマネの仕事を続けていく場合には、仕事との程よい距離感を持って行うことをお勧めします。
私がケアマネ5年目で挫折したときにやってしまった失敗談を紹介します。
- 絶対に新規利用者様の依頼を断らない
- 通勤場所まで片道1時間半ほどかかる
- 休みを返上して利用者様の対応をした
- 管理職と兼務して件数をフルに持った
- 人に頼らずなんでも自分でやってしまう
以上になります。
この内容を掘り下げていきます。
絶対に新規利用者様の依頼を断らない
地域包括や医療相談室からの新規は断らないようにしてきました。
ケアマネでもやはり営業活動は必須で新規の依頼を断らないことで信頼関係を構築してきた部分があります。
しかし、いつもカツカツな状態で仕事をしており無理な残業や小さなミスを連発することなども見られ結果、せっかく新規の依頼をいただいた相手先にも不信感を与えてしまうことになってしまいました。
そのため新規の受託は余裕を持って行い、確実にこなしていくことが信頼関係の構築につながります。
通勤場所まで1時間半ほどかかる
通勤時間は重要です。
当時は片道1時間半ほどかかる場所で勤務をしており往復で約3時間以上の時間を費やしていました。
朝は早いし、夜は帰りが遅い。いつも疲れも取れずに頭の回転が落ちていた時期もありました。
現在は自転車で10分ほどのところで働いていますが、電車の混雑や遅延もないのでストレスフリーで勤務できています。
休みを返上して利用者様の対応をした
ケアマネは基本的に土日が休みだと思いますが、担当者会議などを開く場合にはご家族への出席依頼をすることも多いかと思います。
介護をしている家族も平日は仕事をしていることが多いため、担当者会議やモニタリングなどが土日になってしまうこともありました。
仕方のないことだと思いますが、当時は休みを返上して訪問をしていました。
現在も土日に出勤になることもありますが、フレックスを活用したり土日に出る場合には訪問先を1日にまとめてしまうよう工夫をしています。
管理職と兼務しても件数をフルに持った
念願の管理職に就けましたが、新規を断らなかったため件数をフルに持っていました。
管理業務とケアマネ業務の兼務で自分が何をやっているのかわからなくなる時もあり、結果としてまわりに迷惑をかけることもしばしばありました。
全く件数を持たないことはできないかもしれませんが、件数はセーブをして管理業務との線引きをして行っていくことが重要です。
人に頼らずなんでも自分でやってしまう
ついつい自分でやった方が早いと考えてしまい、何でも自分でやってしまうことが多かったです。
これを間違いだと気づいたのはだいぶ先のことでした。
自分と同じようにやってくれるようにしっかりとコミュニケーションを取るようにすると、仕事のスピードもさらに早くなりました。
というか、自分より優秀な方がたくさんいたのに頼ることもなく自分勝手に行動をしていただけかもしれませんね。
人に頼ることは早い段階から行なっておいた方が、将来的に自分が楽になるのでオススメです。
まとめ
ケアマネの仕事を一度は嫌になり離れていた時期もありましたが、現在はとても充実した毎日を送ることができています。
少し距離を置いたことでケアマネのやりがい・魅力を再確認できたことが良かったのかもしれません。
これからケアマネを目指す方や仕事に対してやりがい・魅力を感じることが難しくなってきた方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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