こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
ホームヘルパーとは、訪問介護員として利用者様のご自宅に訪問し、日常生活上の入浴、排泄、食事の介助や洗濯・掃除などの日常家事をおこなう方のことを指します。
ホームヘルパーの業務は、ただ作業をすれば良いのではなく「利用者様が可能な限り自宅で自立した生活が送れる」よう支援を行っていく必要があることや「身体・精神面での援助」が必要な方の支えとならなければなりません。
私は、ホームヘルパーという仕事は日常生活をその方らしく過ごせるように実現をさせる「生活支援のプロ」という認識をもっています。
色々と難しいことを書いておりますが、お仕事を継続することの大変さや楽しさを含めて良いお仕事だと思っています。
今回は、私がホームヘルパーとして経験してきた中で「このような方はホームヘルパーに向いている・向いていない」についてお話をさせていただきます。
ホームヘルパーに向いている人•向いてない人
では、実際に私が10年間のホームヘルパーの経験から、「このような方は向いている・向いていない」についてお話をさせていただきます。
ホームヘルパーになりたいけれど、自分は向いているのかな?とお考えの方に参考にしていただければと思います。
向いている人とは?
チームワークが図れる
ホームヘルパーだけではなく、介護職員の方々に当てはまることですが、利用者様の日々変わる身体・環境変化や精神状態についての情報共有や同じ目標を持ち、援助に当たることが必要であるため、チームケアが図れる方は重宝されます。
個人の介護技術を高めていくことも大切ですが、事業所内のコミュニケーション能力を高めていくことでより良い援助が行える環境が整います。
冷静な判断ができる
訪問した先で利用者様が倒れていたり、体調不良を訴えられることがあります。ホームヘルパーは、基本的に1人で訪問しマンツーマンで援助を行うことになります。
その際に、パニックになり緊急対応が遅れてしまうことで状態が悪い方向に向いてしまうこともあります。
そのため、焦らず冷静に対応ができる判断力が必要です。
また、事務所へ緊急時の連絡を入れるときにも冷静に今現在、起きている状況を的確に説明をすることが求められます。
聞き上手・話し上手
職員同士や利用者様・家族様とのコミュニケーションをうまく取れることで、ケアが円滑におこなえる環境が出来上がるため、大切な要素です。
日頃からたくさんの方々と話す機会が多い職種でもありますので、日常会話などでコミュニケーションが図れていると、「この職員さんなら困りごとを相談できる」と思ってもらうことができます。
よく、「人と話すことが苦手なんですが、大丈夫でしょうか?」と面接などでよく心配される方がいらっしゃいますが、大丈夫です。むしろ向いています。
利用者様とのコミュニケーションでは、聞き手にまわることが多いため自身から会話をたくさんすることはそうは求められません。相手の立場になって考え、傾聴を行う姿勢が大事です。
小さな変化に気付ける
いつもと何か様子が違うな…体調が悪いのかな?先週は感じなかったけど寝室から尿臭がする…等と感じ取ることは大切です。
なぜなら、利用者様は、認知症や病気の後遺症などで伝えたいことをうまく表現できないことや相談したくても自尊心からなかなか困りごとを話すことができないこともあるため、ちょっとした発言や行動、環境変化に違和感があれば必要な対応を行うことが求められます。
状況により自分自身を演じ分けられる
ホームヘルパーとして、利用者様宅にはじめて訪問をした際にソワソワしている・自信がなさそうに見える…等と感じ取られてしまうことで利用者様や家族様に「このヘルパーさんで大丈夫なの…」と不安感を持たせてしまうことになりかねません。
特に身体介護での入浴や移乗介助では、転倒リスクなどもあり相手に不安感を持たせてしまうことでスムーズな介助を行うことができなくなってしまいます。
しっかりとした介護技術を身につけていることが前提ですが、できないことを出来ると言ったりするような発言ではなく、相手に安心感を与えられるような立ち振る舞いなどの印象づけが大切です。
わたしはホームヘルパーになったばかりの頃に先輩から「女優になりなさい!」と教育を受けてきました。わたし、男ですけどね。
向いていない人とは?
完璧主義
日々の業務を完璧にこなすことは、相当むずかしく長く継続していくことでストレスを溜めてしまうことになりかねません。
業務を完璧に行おうとする責任感ある姿勢は大変すばらしいことですが、それがかえって自分自身を追い詰めたり、職場の仲間に完璧を求めてしまうことで関係悪化につながってしまいます。
もちろん、不真面目に手を抜いて業務を行うわけではなく、仕事に優先順位をつけて利用者様や職員に迷惑がかからない程度に行っていくことが大切です。
また、ホームヘルパーの特性上、利用者様のご自宅で援助を行うため排泄介助や入浴介助などをおこなう際は施設介護とは違い環境や物品が整っていないことが多いです。
手すりがついてない環境で排泄や入浴介助を行うことや狭いスペースでの介助をしなければならないため、柔軟な対応力も求められます。
潔癖症の方
各ご家庭により、お部屋にゴミが散乱していたり害虫などもみられることがあります。
また、排泄介助や食事介助などもあるため潔癖症の方には正直、あまりお勧めはできない職業でもあります。
しかし、どうしてもホームヘルパーをやらざる負えない場合には、そのようなご家庭での援助に入らないようサービス提供責任者に伝えてみてください。
アレルギーがある
利用者様宅によっては、犬や猫などのペットを飼われている方もいます。
動物アレルギーがある方やペットが苦手という方には難しい職業であるといえます。
もちろん、ペットを飼われていないご家庭もあるので、援助に入る前に事前に確認し、サービス提供責任者に伝えておいてください。
感情移入が強い
思いやりを持ち、利用者様や家族様に寄り添う介護を行うことは大変重要ですが、感情移入が強すぎると返って冷静な判断ができない場合や適切な援助が行えないことがあります。
介護職自体が、利用者様の終末期の援助を行うことになるため、お亡くなりになることや施設入所をされてしまう場面に立ち会うこともあります。
そのような時にうまく自身の感情をコントロールできなければ、利用者様や家族様、職場の仲間に迷惑をかけてしまうことになりかねません。
1対1の援助に不安がある
ホームヘルパーは、基本的に利用者様とマンツーマンで援助を行います。
その方に合った個別ケアを提供したい方には天職でありますが、1対1での援助に不安がある方には大変な業務です。
特に緊急時の対応では、冷静な判断が求められるます。近くに職員がいてすぐに助けに来てくれることが難しため自身で行動をしなければなりません。
自宅に訪問して介護を行うことの難しさを理解しておきましょう
ホームヘルパーは、利用者様宅にお伺いして援助を行う必要があるため、注意したいことがあります。
それは、自分の思うように介助ができないところです。
その家にはその家のルールがあるため、自分の判断や方法で介護をおこなうことができない場合があります。
いつも家族様がしている介助方法や手順を優先する必要があります。
まずは、信頼関係を築いて少しずつ距離を詰めていく必要があるため自分の思うように介護を行うには時間が掛かることもあります。
当然のことですが、他人を自宅に入れるということに抵抗がある方もいらっしゃいます。
そのため、相手の立場になりどういうことをされたら嫌なのか?困るのかを理解しておくことが大切です。
ホームヘルパーに転職するか迷ったときにやるべきこと
ホームヘルパーをやってみたい!という方は、まずは資格取得をしましょう。
訪問介護での身体介護サービスを行う場合には、「初任者研修」という資格が必要になります。
介護職の入門的な資格になるため、はじめて介護のお仕事に就かれる方にはオススメです。資格取得にはスクーリングや自宅学習が必要になります。まずはスクールを選ぶことから始めましょう!
資格取得にかかる費用や場所、スクールの開講予定などを調べるための資料請求も行うことができます。
働きながら資格取得をしたい方でも「夜間や土・日曜日に開講しているスクール」もあります!
どんなスクールを選べばいいの?
初任者研修を開講しているスクールは、大手から小規模事業者と多岐に渡り数も多いですが、ご自身の通える場所・かけられる費用・研修後の就業サポートを受けられる等の条件を考えて選びましょう。
スクールの数は多いので、どこを選べば良いか迷いますね。
どのスクールが良いのか迷っているときは、「資料請求サイト」を活用してみましょう。費用や場所などの情報を一括で資料請求することができるので便利です。
どちらのサイトも簡単に資料請求をすることができます!
ホームヘルパーには、正社員として働く「常勤ヘルパー」とパートとして勤務する「登録型ヘルパー」があります。
ご自身の生活スタイルに合わせて働くことができる方法を考えましょう!
まとめ
今回は、ホームヘルパーに向いている人・いない人についてお話をさせていただきました。
これが全てではありませんが、ちょっとした参考になればと思います。
細かいことを書いてきましたが、ホームヘルパーはとても楽しいお仕事です。
利用者様の住みなれた自宅で個別ケアを行えることにやりがいを感じています。その方らしい生活を実現できるよう生活支援のプロとして関わり、それが成就することができたときの達成感はたまりません。
しかし、直接、利用者様の身体に関わる介助であったり、日常生活上の何気ない変化を見逃さず身体状況や生活環境の悪化を予防し、専門的な見地で業務を行う必要があるため責任は重いです。
今後、ホームヘルパーを目指す方の参考になればと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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