こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
「デイサービス」という名前を最近ではよく耳にされる機会が多くなってきましたね。
イメージ的には、バスで送迎してもらい施設内で食事や入浴介助、レクリエーションなどが受けられる場所といった感じでしょうか?
カンタンに言うと間違いではありません。
実はデイサービスではたくさんの工夫を凝らしたサービスが提供されています。
サービス事業所によって特徴があり、受けられるサービスも多種多様です。
また、介護保険の在宅サービス(福祉用具は除く)の中では最も利用人口が多く、全国でおよそ4万箇所のデイサービス(予防通所介護も含む)があります。※平成 29 年 介護サービス施設・事業所調査の概況より引用
デイサービスは、事業所数もさることながら多種多様なサービスを提供してくれます。
デイサービスとは?
通所介護は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送ることができるよう、自宅にこもりきりの利用者の孤立感の解消や心身機能の維持、家族の介護の負担軽減などを目的として実施します。
利用者が通所介護の施設(利用定員19人以上のデイサービスセンターなど)に通い、施設では、食事や入浴などの日常生活上の支援や、生活機能向上のための機能訓練や口腔機能向上サービスなどを日帰りで提供します。生活機能向上グループ活動などの高齢者同士の交流もあり、施設は利用者の自宅から施設までの送迎も行います。
https://www.kaigokensaku.mhlw.go.jp/publish/group7.html 厚生労働省 通所介護(デイサービス)より引用
デイサービスを利用するメリットも紹介します。
- 引きこもりの予防
- 社会交流の場・外出機会の増加
- 介護者の負担軽減(レスパイト)
- 機能訓練によるリハビリ
- レクリエーション活動への参加
以上がデイサービスに通所することで得られるメリットです。
レクリエーションでは、様々な工夫がされており生花やフラワーアレンジメント、囲碁・将棋、調理レクなどの趣味活動ができ、機能訓練では日常生活での必要動作を訓練することができます。
特化型デイサービスとは?
デイサービスには、事業所によって特化しているサービス分野があります。
そのため、現在の自分に必要な部分を補えるようなサービスを選択することも可能です。
リハビリ特化型
「身体機能の維持向上や機能訓練に重きを置いているデイサービス」です。
施設には理学療法士や作業療法士などの専門職が在籍をしており、各個人に合わせたリハビリプランの提案などを行ってくれます。
基本的には午前と午後の2部制(各3時間程度)で半日で終わるタイプとなっており、短時間で集中的にリハビリを行う形式になっています。
内容としては、フィットネスクラブにあるようなマシンを使用したトレーニングやヨガなどを取り入れた全身の血行促進や柔軟性を向上させるメニューまで様々な形態があります。
リハビリ特化型なので、入浴や食事の提供を行っていない場合が大多数です。マシンリハビリなどの効果は大きく、筋力がつくことで歩行能力が向上される方もたくさんいらっしゃいます。
また、3ヶ月程度おきに効果測定なども行ってくれるので、どのくらい身体機能が向上したかもチェックできるのがやる気向上につながります!
入浴特化型
文字通り「入浴を行うことがメインのデイサービス」です。
こちらも短時間(3時間程度)で入浴を行うことを目的に通所をするデイサービスです。
リハビリ特化型と同様に午前・午後の2部制になっています。
自宅で入浴をすることは難しくデイサービスで入浴をしたいが、長時間滞在したくないから行きたくない…と言う方におすすめです。
入浴特化型というだけあり、入浴後にはアロマやティータイムを楽しんだりできるため、サロンにでも行くかのように利用することもできます。
もちろん送迎もついているので、ご安心ください。比較的に要介護度が軽度の方が多いイメージですね。
施設の内装などもサロンのようにおしゃれなところが多いです。
認知症対応型
「認知症を抱えている方に専門的な援助を受けて過ごすことができるデイサービス」です。
基本的に受けられるサービスは一般のデイサービスと同じく、入浴・排泄・食事の援助ではありますが、デイサービスと違うところは、専門的な職員がアットホームな環境で各個人にあった援助を提供できるよう少人数制(定員12名以下)に設定しているところです。
一般のデイサービスですと、人数も多くなかなか馴染めないことや混乱をしてしまうこともあるため、少人数制の認知症対応型ですと安心した気持ちでデイサービスを利用できます。
専門的な職員さんが柔軟に対応してくれるケースが多いので、ご利用者様も安心して通所をすることができます。
レスパイト型
「介護をされているご家族の介護負担の軽減(レスパイトケア)を目的にされているデイサービス」です。
基本的に一般的なデイサービスになり、朝お迎えに来てくれ、夕方に帰宅されるといった感じです。
介護負担の軽減はデイサービスが担う大きな役割でもあります。
なかなか体を休める機会が取れなかったり、用事を足すことが難しい場合には、是非、活用していただきたいです。
ご両親などをデイサービスに預けることに引け目を感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、介護をされる方の体調管理も大きな課題です。
介護疲労が大きくならないうちにケアマネジャーさんなどに相談をしてみることをお勧めします。
アミューズメント型
「娯楽などをサービス内容に盛り込んだタイプのデイサービス」です。
娯楽とは、範囲が広く事業所によってはカジノを模したものやパチンコなどの遊技、ゲームセンターがあるデイサービスもあります。
もちろん、娯楽のみを行うものではなく機能訓練や入浴などのサービスも行われております。
デイサービスを利用される場合、やはり女性のご利用者様が多いと感じられます。
男性のご利用者様はなかなか外にでて他者との交流を避けがちになりますが、娯楽目的であれば行ってもいいかな…と思われる方もいらっしゃると思います。
アミューズメント型には様々な意見がでており、ギャンブルにのめり込ませてしまう、介護給付として正しいものなのか?などの話が出ています。
私は、ありだと思います。外出のきっかけにもなるし脳の動きが活発になるのでは?と思うので。
本当に様々なタイプのデイサービスがありますね。
事業所さんも知恵を絞り、どのようにしたらご利用者様が安心して、楽しみを持って通所をできるかを考え込まれて運営されています。
この他にも、食事に重きを置いているデイサービスもあります。栄養面のサポートをし、より健康的な食事が摂れるようになっています。
レストラン型だったり、ビュッフェ形式で食事を提供してくれるところもあるよね!今はコロナで難しいかもだけど…
デイサービスを利用したい場合はどうすればよい?
デイサービスを利用するためには、まずは要介護度が必要になってきます。
介護度の申請を行ない要介護1〜5の認定を受けることでサービスを利用できるようになります。介護度の認定を受けたらケアマネジャーを探しましょう。
ケアマネジャーは、地域の様々な情報を持っているので相談することで、ご自身にあったデイサービスの紹介をしてくれます。
デイサービスの費用は?
介護度や利用されるデイサービスの規模、食事代(おやつ含む)、入浴や機能訓練の有無により変動してきます。
デイサービスの規模とは、一月あたりの平均利用者数により変わり、小規模・通常規模・大規模と区別されています。
🔖小規模
1日の利用定員が18人以下のデイサービス。
小規模のメリットは、少ない人数で1日を過ごすことができますので、人混みが苦手な方や個別性のあるサービスを柔軟に行ってくれる傾向があります。また、民家などを改装している施設形態が多いため自宅にいるような環境で援助を受けることができます。
デメリットとしては、小規模であるため馬が合わない方がいた場合は狭い空間の中で時間を共にしないといけないため、ストレスになってしまうこともあります。
🔖通常規模
月の利用者数が301人以上750人以内(1日25名程度)のデイサービス。
通常規模のメリットは、小規模に比べ設備等の内容が充実しているところです。入浴では機械浴などの導入もされており、介護度の重い方の受け入れも可能です。また、職員数や利用者数も多いため、より広範囲に他者との交流を図ることもできます。
デメリットとしては、利用人数が多いため個別的に柔軟な対応が難しい場合もあります。他ご利用者様もいらっしゃるため時間軸に沿って援助が進められるためマイペースに過ごしたい方には向かないかもしれません。
大規模デイサービスは、月の利用者数が750人以上で1日の利用者数は25人〜30人程度。
利用料金に関しては、事前見学のときにも確認できますので施設の管理者や生活相談員の方に確認しておくとスムーズです。食事代は、だいたい500円〜1000円程度となっています。
おわりに
デイサービスは、介護保険が開始された2000年より、約20年の月日の中でさまざまな進化をしており現在に至ります。
より利用者様に合ったサービス提供をしてくれるように現場の方々も努力を惜しまずにされています。
また、デイサービスはご本人様にとっては、友人を作ったり社会参加をできる良い機会であり、入浴や食事などの日常生活上の不安解消も行えます。
ご家族様にとっては、介護負担の軽減も図りご自分の時間を作ったりもできますので、まだご利用されたことがない方は見学だけでも行うことをお勧めします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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