こんにちは!コタローです。
(@kotaro_kaigo_v)
いきなりですが、福祉用具は本当にすごいんです!
ホントにいきなりですね!
しかも抽象的すぎて何がすごいのか分かりません!
もっと詳しく知りたいです!
すみません…少々、興奮してしまいました…
今回は、福祉用具についてご紹介させていただきます!
在宅介護を継続する上でとても重要になるのが、福祉用具の活用です。
あらゆる場面で、この福祉用具をうまく活用することで利用者様がお一人で歩くことができたり、転倒や介護度の重度化を予防することもできます。
また、介助をする側のご家族であったり介護職員の身体的負担を軽減することもできる優れものです。
福祉用具とはどんなもの?
福祉用具と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
杖とか車いす、介護ベッドとかでしょ?
そうですね!
福祉用具の種類は多種多様ですが、その方が自立した生活が送れるようにサポートをしてくれる相棒みたいなものです。また、うまく活用することでQOL(生活の質)向上にもつながります。
どのようなものがあるか?というところでは、先ほどもハナコさんが話していたように車いす、杖、介護ベッドはもちろん、それ以外にもたくさんの福祉用具があります。
福祉用具にはレンタルと販売がある
福祉用具にはレンタル(福祉用具貸与)と販売(特定福祉用具販売)に分かれており、ともに介護保険を適用し利用することができます。
へぇ〜購入するってイメージだけど、レンタルもできるんだ!
それなら便利。
そうですね。また、福祉用具のレンタル・購入に関しては、前提条件として介護度の認定を受けていることが条件となります!
介護保険が適用される福祉用具には以下のように定義づけがされています。
介護保険の福祉用具は、要介護者等の日常生活の便宜を図るための用具及び要介護者等の機能訓練のための用具であって、利用者がその居宅において自立した日常生活を営むことができるよう助けるものについて、保険給付の対象としています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000212398.html 厚生労働省 福祉用具より引用
レンタル(福祉用具貸与)
介護保険が適用される福祉用具のレンタルでは13項目に分類された対象項目の中から、レンタルをすることができます。
レンタルにかかる費用は、かかった費用の1割を負担することで1ヶ月レンタルすることができます※負担率は1割〜3割となり、対象者の所得収入により変動します。
ひとつ注意点があります!
福祉用具のレンタルでは、種類によっては介護度が要介護2以上が必要なことがあります。
介護度が軽度だとレンタルできないものがあるってこと?
そうなんです!13項目の中で言いますと。
1〜6と11〜13は要介護度が2以上必要になってきます。
軽度者(要支援1・2、要介護1)の方は原則、レンタルできる福祉用具に制限があります。
しかし、その方の心身状態によっては介護度に関係なく必要な物もあるためレンタルできる場合があります。
例えば、車いすやベッドは要介護2以上が必要となってきますが、日により状態が変化しやすい疾患を抱えていたり(パーキンソン病など)、急速に状態変化の恐れがる場合(ガン末期)、日常生活上に支障がありその福祉用具が必要な場合はについては、主治医の医学的な所見やなぜその福祉用具が必要なのかを各専門職間で話し合い見出すことでレンタルが可能になる場合があります。
そのため、どうしても必要な場合はケアマネジャーにご相談ください。
購入(特定福祉用具販売)
福祉用具の購入に関しても介護保険が適用され購入補助を受けることができます。
購入費用は、かかった費用の1割〜3割を負担することで購入ができます。※負担金額は、所得収入により変動をします。
購入に際しての補助は無制限ではなく1年間につき10万円までとなっておりますので、要注意です。
項目別に見ると、こんなにたくさんあるんだ!
これだけの福祉用具があると、ご利用者様のお体の状態などにより使い分けられますね。
そうですね!また、レンタルのメリットとしては、ご利用者様の状態変化時には、より状態に合った福祉用具と交換でき、故障の場合などもすぐに対応をしてくれるところが良いです。点検も6ヶ月に1回は行ってくださるため安心して利用することができます。
たしかに!福祉用具を購入してお体の状態が変わったら、使わなくなった上に置き場所にも困りますよね。処分も大変そう!
でも、福祉用具のレンタルって、便利だけどデメリットもあるんですか?
とても便利ではありますが、デメリットとしては衛生面が気になる方もいらっしゃると思います。レンタルの場合は新品が借りられるわけではないので、そう言った部分がデメリットと感じます。
しかし、使用ごとに消毒・洗浄などをしてくれているので衛生面はしっかりと保たれていますよ。
福祉用具を活用しよう
実際に福祉用具は、どのようなときに活用できるのか?
介護を受ける方、介護をする方ともに悩みがあると思います。
- 一人で家の中を移動したい。
- トイレの不安を解消したい。
- 転倒しないか不安を解消したい。
- 寝たきり生活から抜け出したい。
- 褥瘡(床ずれ)を予防したい。
- 家族と外出を楽しみたい。
このような問題も福祉用具を活用することで解消できます。
✅一人で家の中を移動したい、トイレの心配を解消したい、転倒しないか不安。
足の力が低下したことにより、歩くときにふらつきや膝折れをしてしまう…そんな時には杖や歩行器、手すりを活用しましょう。
歩行器はキャスター付きのものなどもあります。お体の状態や使いやすさにより選定してください。
または、トイレや台所、浴室までの移動動線上に手すりを設置するのもひとつの手です。
介護をされているご家族からすると、ご利用者様を一人にさせてしまうことに不安があるかと思います。そういった場面でも福祉用具を活用することにより不安を軽減できます。
✅寝たきり生活から抜け出したい、褥瘡(床ずれ)を予防したい。
寝たきり生活では、やはり介護者が行う移乗介助などが大変なためベッドでの生活が主になってしまうことがあります。
その際は、移動リフトや移乗動作をスムーズに行えるスライディングボードの活用はいかがでしょうか。
はじめは使い方にコツが要りますが、慣れることで利用者様、介助者ともに安楽に動作を行うことができます。
また、ベッドからの離床を促すことで褥瘡予防にもつながります。その他は、介護ベッドや褥瘡予防マットの活用も有効です。
✅家族と外出を楽しみたい。
出来ることなら、ご家族と一緒に外出し散歩や外食などもしたいと思われる方もたくさんいらっしゃると思います。
そのような時は、車いすや歩行器、杖などの活用で行うことができます。
しかし、実際に介助をされる方のサポートも必要になってくるため、使用時は用具の使い方などの理解が必要となります。
まとめ
福祉用具を活用することで、今まで出来なかったことができたり悩みの解消につながります。
しかし、適切な福祉用具の選定を行わなければ事故のもとにもなりかねません。
そのため、実際に使用する方がうまく使用できるのか?介助者が使用方法を理解しているのか?も重要なポイントとなります。
そのようなことにならないよう、普段から適切なアセスメントの実施や効果測定などのモニタリングもしっかりと行っていただければと思います。
福祉用具を自宅の住宅環境の事情などで利用できない場合は、住宅改修(介護リフォーム)も視野に入れて考えることで、その方に合った住宅環境を整えることができます。
福祉用具+住宅改修は互いに影響し合っているため、うまく活用することでより良い在宅での介護生活が叶います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました♪
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